国内や海外には美しくて個性的な橋が数多くあり、用がなくともわざわざ訪れてみたいアートのような橋が存在します。
今回はその中からアートのような美しい橋ばかりを紹介したいと思います!
スイス・ルツェルン・カペル橋
まず最初にご紹介するのが、スイス・ルツェルン(Luzern) にある欧州最古の木造橋である「カペル橋 (Kapellblucke/Chapel Bridge)」。
年中花で彩られているカペル橋はとてもメルヘンな雰囲気を醸し出していますが、実は14世紀に要塞地として建てられ、橋の途中にある水道塔は城壁の一部です。
一時期は拷問所や牢獄として使われていたこともある、かなり歴史のある橋。橋の中では絵画を見て歩くことができます。
カペル橋の架かるルツェルン湖(Lake Lucerne)は、湖の景色自体が美しく、白鳥が憩う穏やかな景色を眺めることができます。
ドイツ・クロムロー・ラコツ橋
ドイツのポーランド国境近くクロムロー(Kromlau)にある公園「The Azalea and Rhododendron Park Kromlau」にあるラコツ橋。
水面に橋の姿が映ると美しい円が現れ、まるで悪魔が作り出したような美しさだと「悪魔の橋」と呼ばれています。
依頼主が自分の命と引き換えに悪魔に建設を依頼したという伝説まであります。
この橋は形を維持するために渡ることができないようになっています。
なんでも悪魔に建設を依頼した人物は、完成して橋を渡った時に命を落としたと言われているので、渡らずにただ魅惑的な景観を眺めるのが一番いいです。
イラン・イスファハン・ハージュー橋
イランの古都であるイスファハン(Isfahan)にあるレンガ造りの「ハージュー橋(Khaju Bridge)」。
アーチが連なり、二層構造になっているとても美しい橋です。
夜は特に綺麗で、アーチの中から零れる灯りが川の水面に映し出され、とても神秘的な景色が見られます。
日本・青森県・鶴の舞橋
青森県にある「鶴の舞橋」は、富士見湖パークと丹頂鶴自然公園をつなぐ国内で最も長い三連の太鼓橋です。
日本人なら誰もが、この橋を純粋に美しいと感じるのではないでしょうか。
水上に緩やかなアーチを描く橋の途中には、屋根つきのステージと呼ばれるところが二か所あり、それぞれ大きさが違います。
この屋根を鶴の頭として、雄と雌が連なって飛翔している姿を橋全体で模っているのです。
鶴の舞橋は朝がとても魅力的で、雄と雌の間から朝陽が差し込むというなんとも縁起のいい風景が見られます。
開運・長寿のパワースポットとしても有名なので、ぜひ願掛けに橋を渡ってみてはいかがでしょうか。
フランス・ガール県・ポンデュガール橋
次にご紹介するのがフランスにあるポンデュガール橋(Pont du Gard)というローマ時代の水道橋で、紀元前19年頃に架けられた歴史ある3層構造の橋です。 世界遺産に登録されています。
今は使われていませんが、とても大きな橋なので迫力があり、かなり見がいがあります。
童謡でよく知られているアヴィニョン橋「サン・ベネゼ橋(St. Benezet Bridge)」から遠くないので、橋巡りをしてみても面白いのではないでしょうか。
サン・ベネゼ橋は川の氾濫で半分までしか渡ることができません。老朽化が激しいので、くれぐれもアヴィニョンの橋の上で踊ったりしないでくださいね。
韓国・ソウル・盤浦大橋
韓国にある「盤浦大橋(パンポデキョ)」は世界最大の噴水である月光レインボー噴水(月光虹噴水)が楽しめる、とてもエンターテインメント性のある橋。
盤浦大橋の月光レインボー噴水は、噴水だけでなく七色の水帯が音楽に合わせて約20分という長さで見ることができます。
岸に設置された「水辺舞台」や「月光広場」でみるのがおすすめです。
盤浦大橋は漢江(ハンガン)に架かっており、橋を中心に「盤浦漢江公園」が広がっています。
インド・メーガーラヤ州・リビングルートブリッジ
インドのメガラヤ州(Meghalaya)にある「リビングルートブリッジ(Living Root Bridge)」は、その名の通り生きている木の根で作り出された珍しい橋です。
雨量の多いこの地域の先住民族「カシ族」が、大雨で橋が流されないように大木の根を使って頑丈な橋を作り出しました。
足場を竹で作っておいて、長い年月をかけて木の根を絡みつかせているので、時が経つほどに頑丈になっていくという、成長する橋なのです。
手すり部分も木の根でできているので、周辺の景観にとけこんだ橋ができあがっています。
中国・ 広西チワン族自治区・チェンヤンブリッジ
「風雨橋」の異名を持つチェンヤンブリッジ(Chengyang Bridge)は、中国の南西・ベトナムと国境を接する広西チワン族自治区 に設置されている橋です。
田園風景が広がるのどかなエリアに、小さな城の5兄弟が鎮座しているかのような立派な橋が架かっています。
橋にある小さな城のような建物は仏塔で、神体が祀られています。
デンマーク・オーフス・インフィニットブリッジ
デンマーク・オーフス(Aarhus)にあるインフィニットブリッジ(The Infinite Bridge)は、岸と岸を渡すという概念を取っ払った水面に円を描く橋です。
その名の通り、海上を永遠に歩き続けることができる橋。インフィニットブリッジ周辺は橋しかないエリアですが、どこを切り取っても美しいです。
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オーフスは ユトランド半島の東にあり、バイキングに発見された北欧の中で最も歴史が古い街で、旧市街など歴史的建造物が多く残っています。
ベトナム・ダナン・ドラゴン橋
ベトナム・ダナン(Da Nang)にあるドラゴン橋/ロン橋(Dragon Bridge/Cau Rong)は、世界最大級の綱橋です。
美しいビーチとして知られるMy Khe Beach(ミーケ・ビーチ)や Non Nuoc Beach(ノンヌック・ビーチ)への直通ルートとなります。
このドラゴン橋、夜になるとライトアップされ、さらに週末には火や水を噴くのです。
ドラゴンボールに出てくる神龍(シェンロン) は、きっとこのくらいの大きさなのではないでしょうか。色々と想像を巡らせるのも楽しくなる橋です。
ダナンには巨人の手が橋を支えるゴールデンブリッジ(Golden Bridge)もあるので、面白い橋巡りができますよ。
詳しくは世界の橋シリーズ第2弾の記事をご覧ください。
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オーストリア・グラーツ・ムーアインゼル
オーストリアの古都グラーツ(Graz)にある「ムーアインゼル(ムーアに浮かぶ貝)」という橋には、橋の途中に人口の島が設置されています。
このガラス張りの人工島にはカフェや広場、子供の遊び場などがあるんです。
ムーアインゼル(Murinsel)は夜になると青く光り、小さな宇宙船が川に下りたっかのような景色が見られます。
グラーツは「建築の宝石箱」と呼ばれ、世界遺産に登録された旧市街などもあるので、建築が好きな方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
栃木県・あしかがフラワーパーク・うす紅橋
長くて立派な橋ばかりが美しいわけではありません。
藤の名所として名高い栃木県「あしかがフラワーパーク」では、 4月中旬から4月下旬頃の期間限定で現れる、藤の花が降り注ぐ「うす紅橋」がとても美しいです。
夜になるとライトアップもされ、藤の花がシャンデリアのように橋を飾ります。
あしかがフラワーパークは栃木県天然記念物にも指定されている大藤が有名ですが、少し時期の早いうす紅藤もかわいらしいですよ。
大藤の見頃はうす紅藤よりも遅く、4月下旬から5月上旬になります。
国内や海外には美しい橋、面白い橋がまだまだたくさんあります。こちらの記事が好評だったため、橋シリーズ第2弾も追加しました!
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