以前、世界の秘境ランキングを紹介させていただきましたが、今回は世界の絶景をエリア単位でランキングにして紹介させていただきたいと思います。
秘境と呼ばれているエリアより行きやすい国が多いので、いつか行く旅の候補として参考にしていただけると嬉しいです。
日本・アジアにも息を飲むほどの絶景がたくさんありますが、それはまた別でとりあげたいと思いますのでご了承ください!
今回も独断と偏見により選んでおりますが、「美しい」は人それぞれですので、自分ならここを選ぶのになという思いを巡らせながら読んでいただけると楽しいかと思います。
- 1 10位、カリブ海・イスパニョーラ島周辺(ドミニカ・ハイチ)
- 2 10位、アメリカ・アルバカーキ(国際気球フェスティバル他)
- 3 9位、南米・イグアスの滝(アルゼンチン・ブラジル)
- 4 8位、オーストラリア・ウルル周辺(Bruce Munro氏が手掛けるField of Light)
- 5 7位、メキシコ・マリエスタ諸島(Hidden Beach)
- 6 6位、アメリカ・ブラックロックシティ(バーニングマン)
- 7 5位、ニュージーランド・テカポ湖(みずがめ座流星群)
- 8 4位、イタリア・ランペドゥーザ島
- 9 3位、ロシア・バイカル湖
- 10 2位、モーリシャス(海中の滝)
- 11 1位、アメリカ・グランドサークル(グランドキャニオン、アンテロープ渓谷ほか)
10位、カリブ海・イスパニョーラ島周辺(ドミニカ・ハイチ)
選びきれず、10位を2つランクインさせています。
イスパニョーラ島はカリブ海に浮かぶ、ドミニカとハイチが統治している島です。その昔、コロンブスが黄金を求めて辿り着いた島として有名な島ですね。
まずはじめにご紹介したいのが、ハイチのラバディ(Labadee)にある世界で最も長いジップラインDragon’s Breath Zipline。
ジップラインなのですが、あまりに長いので練習があるほどの超本格的ジップライン。真っ青な海と空に向かって、鳥になったみたいに飛んでいきます。
ラバディはクルーズ船を運営するRoyal Caribbean Internationalが所有するプライベートエリアなので、クルーズ船乗船者が利用することができます。
そしてドミニカ。ドミニカにも絶景スポットが数多くありまして、まず初めにご紹介したいのがPunta Cana(プンタカナ)近くにあるブルーホールのHoyo Azul(ホヨアズール) 。Hoyo Azulでは泳ぐこともできるんです。
そして8kmのビーチが続くBahia de las Aguilas(バイーア・デ・ラス・アギラス)。
こんなにキレイなビーチなのにあまり観光地化されていないところと、夕陽が海に沈む絶景がこの上なく美しいビーチです。
それからSendero de Las Cruces(ラスクルーセス)にあるハイジがのっていたようなブランコ。海と空、離島の絶景を独り占めできる贅沢ブランコもなかなかの絶景です。
他にもドミニカには27の滝を泳いだり飛び込んだりしながら周れる、Damajaqua Cascades(ダマジャクア)など絶景の宝庫です。
カリブ海は本当に美しくてベリーズのブルーホールも含めて「カリブ海」としてもっと上位にしたいくらいですが、キリがないのでイスパニョーラ島とさせていただきました。
10位、アメリカ・アルバカーキ(国際気球フェスティバル他)
アメリカ・ニューメキシコ州にあるアルバカーキでは、毎年10月第一土曜日から9日間に渡り、世界最大の熱気球フェスティバル「Albuquerque International Balloon Fiesta」が開催されます。
気球が空に上がるというだけでも夢があるのですが、このバルーンフェスタでは700個以上のカラフルな気球が空に上がります。
フェスタ中の木曜と金曜の午後にはSpecial Shape Rodeo といって、通常の形ではない熱気球も空を飛び交い、なんとも楽しい光景です。
青空に無数の気球が空を舞うだけでも絶景ですが、バルーンフェスタは早朝から夜まで行われているので、朝焼けや夕焼けに舞う気球の光景にも酔いしれます。
またとても神秘的なのが、夜にあがる気球の姿を下から見上げる光景です。
2020年は4月13日からチケット販売開始予定となっていますが…、無事に開催されるかも微妙なので来年以降に行かれる方が無難そうです。(2020年4月1日現在)
他にもアルバカーキでは、アメリカで一番長い空中トラムSandia Peak Tramwayからの景色もなかなかいいです。
怖くなるほど高い位置から、荒々しい渓谷を空から一望できます。もちろんゆっくりなのでそんなにスリルはありませんが、アルバカーキに行くことがあれば乗ってみるといいと思います。
9位、南米・イグアスの滝(アルゼンチン・ブラジル)
イグアスの滝はヴィクトリアの滝、ナイアガラの滝と並ぶ世界三大瀑布の一つ。
ヴィクトリアの滝もとんでもない迫力で2つあげたいところですが、世界最大量の水と横幅を持つイグアスの滝はやはり圧巻。
滝は乾季と雨季で流れ落ちる水量が変わるのですが、イグアスの滝は乾季でもかなりの迫力。水が流れ落ちていく音が体の中に響き渡ってきます。
遊歩道で滝を大パノラマで見ることができ、展望台から見下ろすこともできます。野生動物が住む大自然の中を散策できるというのも魅力です。
イグアスの滝は水量がすごいので、晴れると虹が出やすいというのも美しさを際立たせるポイントになっています。
もっと滝を色々な角度で見たいという人は、ヘリコプターで遊覧するとジャングルの中に流れ落ちていく滝が見え、心を奪われますよ。
8位、オーストラリア・ウルル周辺(Bruce Munro氏が手掛けるField of Light)
Bruce Munro(ブルース・マンロー)氏というイギリス人アーティストをお聞きになったことがあるでしょうか?
Bruce Munro氏は光の魔術師で、過去にはオーストラリアのノーザンテリトリーという砂漠地帯に光の花畑を作り出した、未来的な絶景を作り出す天才です。
近くで見ると本当に光が一輪ずつ花を模っていて、小さな命が宿っているかのような光景なのです。
このField of Lightは期間限定の予定でしたが、あまりの人気で当面継続されることになりました。
Field of LightはオーストラリアのUluru(エアーズロック)周辺で見られます。
ウルルは朝昼夕、太陽の加減で肌の色が変わり、どの時間に見てもそれぞれに美しい姿を見せる絶景が楽しめるのですが、夜にもまた一味違った絶景が見られるのは嬉しいですね。
ウルル周辺には映画「世界の中心で愛をさけぶ」ラストシーンで有名なキングスキャニオン(Kings Canyon)など景勝地がとても多いので、ウルル登頂ができなくなった今でも行っておきたい絶景エリアです。
7位、メキシコ・マリエスタ諸島(Hidden Beach)
マリエスタ諸島(Islas Marietas)にあるHidden Beach/Lovers Beach(スペイン語でPlaya Escondida/Playa del Amor)は、頭上に大きな穴が開いたとても秘境めいたビーチです。
なぜならここに行くには天気がいい時のみ、毎日限られた人数だけが船でしか乗り入れできず、最終的にはビーチへ洞窟を泳いで潜り抜けなければならないからです。
なぜこの穴が開いたのかは諸説あり、火山活動の一部だという説と軍事演習の爆撃によるものだという説などが有力です。
よく知られていないというところが謎めいていて魅力的ですね。
映画「紅の豚」に出てきた隠れ家ビーチのモデルとなったところだと言われています。
マリエスタ諸島は野鳥の楽園としても知られている、自然豊かなエリアです。
11月下旬から3月中頃までは子育てに勤しむクジラの姿も見られる、奇跡のような自然の美しさに惹きつけられます。
6位、アメリカ・ブラックロックシティ(バーニングマン)
ネバダ州(State of Nevada)北部にはブラックロック砂漠(Black Rock Desert)という砂漠地帯があります。
その砂漠に、年に一回1週間だけBlack Rock Cityという架空都市が現れます。
それが世界最大の奇祭と呼ばれる「Burning Man」のイベントです。
世界中のアーティストが、砂漠で原始的な生活をしながら自己表現をしようと集まるのですが、人数は8万人規模と言われています。
レイヴやパフォーマンスも含め、砂漠に広がるアートはどれも本当に素晴らしく、奇祭と言ってしまうにはもったいない巨大なアートイベントです。
イベント開催時期は、多くの人が集まりテントを張って共同生活をするのですが、その中心的なところにイベントのシンボルともなる巨大な人形が飾られています。
イベントの最後にはその人形を燃やすところから、バーニングマンという名前が来ています。世界最大級のキャンプファイヤーです。
砂漠での生活を共にしてきた数万人の人が見守る中、バーニングマンが音を立てて燃え尽きる様子は絶景です。
2020年のバーニングマンは、2020年4月時点では8月30日から9月7日までの開催が予定されております。
ただバーニングマンは半年以上前から予定しておかないとチケットがとれないくらいの大人気イベントですし、コロナの影響もまだどうなるかわかりませんので、2021年以降の予定をたてられるといいかと思います。
チケットはすぐに売り切れてしまうので、チケット詐欺にはくれぐれもご注意くださいね。一つ言っておくと、生半可な心構えではなかなか行けないイベントです。
ブラックロック砂漠にはFly Gyser(フライガイザー)という色鮮やかな噴泉塔もあり、とても面白い光景です。
元々は井戸を掘ろうとしていたところ温泉を掘り当ててしまい、温水に含まれる炭酸カルシウムで形を成しています。
5位、ニュージーランド・テカポ湖(みずがめ座流星群)
世界でただ一つ、星空が世界遺産に登録されているニュージーランドのLake Tekapo(テカポ湖)。
なぜ世界一なのかというと、ニュージーランドは銀河系で最も星が集まる場所であるということ、かつ晴れの日が多い、空気が乾燥している、地域が協力して周りを暗くしているという条件から生まれた奇跡の星空なのです。
テカポ湖では天の川がとても美しく夜空に漂っているのですが、一番美しく見えるのは3月下旬から11月初め辺りです。
そしてこの時期、南半球ならではのみずがめ座流星群が見られます。
大きな星空のキャンバスに、大粒の宝石のような星たちが長い尾を引いて流れていく姿を見たら感動します。
2020年は渡航できるのかどうかも不明なので具体的な日程などについては敢えて言及しませんが、流星群を見るのに最も適しているのは、月明かりが少ない新月がいいとされていますので、2021年以降の参考にしてくださいね。
11月頃にはルピナスという花も湖周辺を彩り、昼もとても美しい景色が見られます。
テカポ湖には「Tekapo Springs」という温泉もあり、あったかい温泉に水着で浸かりながら絶景の星空を眺められますよ。
4位、イタリア・ランペドゥーザ島
イタリアのランペドゥーザ島(Isola di Lampedusa)は、海水のあまりの透明感に船が浮いて見える景色で有名なところです。
世界に美しいビーチは数あれど、やはりランペドゥーザ島の透明感は別格だと思います。
イタリア最南端の離島であるランペドゥーザ島は、この世の最後の楽園とも呼ばれ、世界で一番透明度が高い海と言われています。
ランペドゥーザ島の海には川がないので、流れ込んでくる不純物がなく、また微生物を除去する海綿動物が多く住み、海藻がないことが透明度が高い理由です。
3位、ロシア・バイカル湖
ロシアにあるバイカル湖は、世界で最も透明度が高い湖であり、かつ世界で最も深く、さらに世界で最も古い巨大湖です。
その透明度から「シベリアの真珠」の愛称がつき、バイカルアザラシやバイカルチョウザメといった固有種も多く生息することから「ロシアのガラパゴス」とも呼ばれています。
バイカル湖は広い氷の湖に現れる氷がとにかく美しく、あまりの透明度に青い宝石のように見えるのが絶景です。
バイカル湖は世界遺産に登録されているのですが、この世界遺産の湖上では毎年3月にBaikal Ice Marathon(バイカルアイスマラソン)が開催されています。
かなりハードですが、普通のマラソンでは飽きてしまったという方、いつかチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
2位、モーリシャス(海中の滝)
アフリカ・マダガスカルの東にある「インド洋の貴婦人」と呼ばれるモーリシャス(Mauritius)。
モーリシャスにある絶景スポットはなんといっても「海の中の滝(Underwater Waterfall)」。
この滝は実在しない夢幻の滝で、目の錯覚によりあたかも海の中に巨大な滝が存在しているかのように見えるスポットです。
ヘリコプターから上空で見られるツアーがあるのですが、見ていると空から海に引き込まれそうになります。
1位、アメリカ・グランドサークル(グランドキャニオン、アンテロープ渓谷ほか)
絶景の定番ではあるのですが、エリアとして考えた場合、グランドキャニオン、アンテロープ渓谷などがあるグランドサークル(The Grand Circle)に勝るものはないのではないでしょうか。
グランドサークルとはパウエル湖(Lake Powell)を中心とした半径230kmの仮想的な円を指し、グランドキャニオン、アンテロープ渓谷、ザ・ウェイブ、モニュメントバレー、セドナなどがあるエリアのことを言います。
グランドキャニオンの壮大さはスケールが大きすぎて圧巻です。自然の眺望を守るためにフェンスなどがないことも、ありえないほど美しい絶景を生み出しています。
何も遮るものなしでグランドキャニオンの雄大さを目にした時、地球をありのまま受け入れられたような大きな感動が得られます。
アンテロープキャニオン(Antelope Canyon)は、日本だとglobeのMV「Is this love」ロケ地であったことも有名ですね。自然が作り出した巨大アートです。
広大な地にそびえ立つ岩山の絶景「Monument Valley」は、広大な大地に広がる自然の美しさに言葉を奪われ、時が止まったような空間です。
波模様が美しい「The Wave」は1日20人のみと厳選されており、抽選で当選した人しか入ることができません。そういった秘境感も美しさを増しています。
そして世界最大のパワースポットと呼ばれているセドナ(Sedona)。セドナにはボルテックス(vortex)と呼ばれる大地から発生する渦巻き状のエネルギーがあると言われています。
セドナにはUFOを引き寄せるとまで言われる強力なパワーが宿っているので、人生のターニングポイント前には訪れておきたいスポットです。
以前にご紹介した秘境の記事もよかったら読んでみてくださいね。
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