Holiday Talkではこれまでバブル時代から令和までブームになったスイーツや、2000年代から浸透してきたパンの種類について振り返ってきました。
今回は2023年に流行りのスイーツ予想/これから流行るスイーツ候補をあげていきたいと思います。
タピオカ・マリトッツォの次に流行るスイーツ、皆さんもぜひ予測しながら読んでみてください!
2023流行予想のスイーツ/ネクストブレイクで注目されているスイーツ

こちらの記事では、既にヒット/トレンドとなっているスイーツも含め、これからバズるかもしれないものや、今はレアだけど一般的に浸透していきそうな可能性が期待できるスイーツを中心に紹介していきます!
新鋭スイーツのなかには、外食控えにより一般的に知れ渡るようになるまで時間がかかるものもあったり、価格高騰もあってキビしい時期ではありますが、コロナ疲れを癒してくれて胸がトキめくスイーツに期待したいところですね。
2023年は全く新しいものというよりかは、従来のものに海外要素や、ほかのスイーツとのハイブリッドになっている「進化系」に注目しています!
揚げパン・香港式フレンチトースト
実は日本ではなつかしの揚げパンやカレーパンなど、いろんな揚げパン専門店がジワジワ増えているんです。そのなかで、もしかしたらブームが到来するかもとウワサされているのが、台湾朝食の定番メニューである「揚げパン」。
カロリーかなり高めなので、果たして日本で受け入れられるのか微妙ではあるのですが、やっぱりおさえておきたいフワッと何年おきかにやってくる台湾スイーツ。そういえばあのタピオカも台湾スイーツのひとつでしたよね。
中華風揚げパンが流行るとしたら、見栄え良くアイスクリームやフルーツと合わせて食べるものとして流行りそうな感じですね。
また似たようなジャンルで、焼くのではなく、揚げるスタイルの香港式フレンチトーストにも注目したいところ。
どの揚げパンも、揚げることで外はサクッと、中はフワッとの食感が楽しめるのが魅力です!
見た目や食感が楽しい進化系グミ
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あまり実感のない世代もいるかもしれませんが、実はいまZ世代とα世代を中心にグミブームが到来中!そういわれれば、コンビニのグミコーナーが前より広がったかも…とお気づきになった方もいるのでは?特にTiktokなどSNSから話題が広がったのが、Trolli(トローリ)の地球グミ“PlanetGummi”。ドイツの製菓メーカーのシリーズで、ほかにも目玉グミといった面白系が出ています。
通常のグミよりかなり弾力性が強く、噛み切るのがやや難しいほど。中にはマグマをイメージしたソースが入っています。かなり海外っぽい味なので、日本人が食べ慣れてきたものとはちょっと違うテイスト。

また食感で話題になっているもののひとつが、ASMR動画で話題となった「グミッツェル」。プレッツェルの形をしたグミっぽくないパリパリ感が楽しいです。どれもいままでのグミと比較すると若干高級な価格帯なのですが、若い世代が「おもしろそう!」と手に取りたくなるような話題性の高いものが出ています。
韓国風パウダースノー食感のかき氷
小さな頃に「粉雪を食べてみたい」と思っていた人に朗報!韓国風のサラフワ食感かき氷が、夏を中心に日本でも盛り上がっていく候補に上がると予測しています。
お店によってヌンコッピンス(雪花氷)であったり、北海氷水(プッケピンス)であったり、これからどう呼ばれていくかはわかりませんが、都内での注目は2022年に自由が丘スイーツフォレストにオープンした北海氷水(プッケピンス)。
冬場は少し落ち着くものの、かき氷ブームは結構長い間続いていますので、SNSを中心に「氷活」で話題となりそう!
進化系シュークリーム
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日本人が愛してやまないスイーツのひとつであるシュークリーム。シューアイスやクッキーシューなど、これまでも進化系版は出てきて、定番化しつつありますよね。
そもそもシュークリームにチョコがかかっただけのエクレアも、シュークリームと並んでるほど定番化しやすいものなのかもしれません。
そして今後の注目は、「ルリジューズ」と「サントノーレ」。
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ルリジューズは、“ラデュレ”で定番となっているパリ生まれのスイーツで、大小2つのシュークリームが雪だるまのような形になった、見た目もかわいいお菓子です。
サントノーレもフランス生まれで、パイ生地の上にクリームとキャラメルがかかった身にシュークリームが飾られたスイーツ。マカロンタワーのような華やかさのあるビジュアルです。
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フランスといえば次の夏季オリンピックのホスト国でもありますので、2024年を中心にフランス生まれスイーツが盛り上がっていく可能性も大いに期待できますね!
進化系カヌレ

日本でカヌレブームが最初にあったのは1995年頃。20年経った頃からミニカヌレやカラフルなカヌレ、エディブルフラワーを纏ったデコレーション要素の高いカヌレなどの専門店がジワジワと人気に。
元から食感には定評のあったカヌレですが、前回のブームよりも、写真映えするオシャレスイーツとして注目を集めている様子です!
わらびもちドリンク
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全国でフランチャイズ展開している「とろり天使のわらび餅」でバイトをしていた女子高生が、このわらびもち飲めそうという発想で生まれた“わらびもちドリンク”。新食感の写真映えするドリンクで、タピオカに次ぐヒットドリンクになるのではと大注目。
タピオカドリンクよりも少し高くなるので、学生を中心に爆発的に売れるかと言うと微妙ですが、ほかにも「甘味処鎌倉」なども参入していて、人気急上昇中です!
抹茶や黒糖など掛け合わせに寄り味は多少変わりますが、甘いものが好きな人は好きという女子ウケに期待される商品となっています。
生ドーナツなど進化系ドーナツ
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2022年、久しぶりに表参道に長蛇の列を登場させたアマムダコタン。マリトッツォの火付け役と言われる福岡発ベーカリーが、次なるヒット作として展開しているのが生ドーナツ。生といっても、フワフワ生食感のちゃんと火が通っているドーナツです。
東京だと生ドーナツ専門店として「I’m donut?」が中目黒にオープンして、たっぷり入ったクリーム入りなど種類が豊富。こちらも連日大行列となっています!クリームをフィリングしたドーナツはトスカーナ地方の「ボンボローニ」とよく似ていて、今後こういった形で他でも販売されていきそうですね。
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もう一点、進化系ドーナツとして注目されているのが、韓国の「クァベギ」。もち米のねじってあるドーナツをベースに、形もトッピングもSNS映えしやすくバージョンアップしたものが出回りつつありますよ。
進化系さつまいもスイーツ

さつまいも品種の充実化で、ジワジワと何年もかけて人気が上がっているさつまいもスイーツ。ヘルシーで素材そのものがスイーツのようなテイストのさつまいもは、和とも洋とも相性が良く、女性ウケがいいのが特徴。
蜜芋バスクチーズケーキや高級芋菓子「しみず」のお芋チーズテリーヌなど、進化系チーズケーキとの組み合わせがホットです。話題となるスイーツには、熟成系の甘いさつまいもがよく使われています。
あんバターサンド
和の心が宿る小豆に、洋風料理のベースにもなるバターの組み合わせ「あんバター」。「あんマーガリン」などは、東海エリアをはじめとした地域では、昔からあるお馴染みの味。なぜまたあんバターなのかというと、韓国のインスタで厚切りの角切りバターがパンからはみ出すようにサンドされている様子が、映えると人気になり、日本に逆輸入されてきました。
角切りされたバターをかぶりつくという背徳感も調味料のひとつ。日本らしい甘塩っぱい系スイーツですので、今後期待される派生スイーツも楽しみです!
クロッフル
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韓国発のハイブリッドスイーツ「クロッフル」。クロワッサン生地をワッフルメーカーで焼いたもの。食事にもなれるスイーツで、パンケーキの代わりにもなりうる写真映えするスイーツです。ワンハンドスタイルで提供しているお店もありますよ。
サクサク食感がたまらないクロッフル、実はワッフルメーカーがあれば、市販のクロワッサンをサンドして焼けば食べられるので、おうちスイーツにも最適なんです。
ピスタチオスイーツ

今までもずっとあったのですが、2021年に満を持してピスタチオスイーツが人気に。
「ナッツの女王」と呼ばれるほど栄養素が豊富で、写真映えする鮮やかなグリーン、さらにピスタチオ専門店のオープンが相次ぎ、人気のスイーツ食材となりました。
最近ではコンビニやファミレスでもピスタチオスイーツが見かけられるようになり、そろそろ定番化したかな?という気配もあります。
進化系チーズケーキ
バスクチーズケーキからチーズケーキテリーヌを経て、進化系チーズケーキが注目されています。
進化系チーズケーキは各地、各店で出していて、和風チーズケーキや凍ったまま温めて食べるチーズケーキ、バスクチーズケーキの進化系などなど。日本人はチーズ大好き!な人が多いので、いろいろな食べ方の提案があるとうれしいですよね。
進化系チーズケーキの一つ、凍ったまま温めて食べるチーズケーキの記事もあるので、どんなものか気になる方は読んでみてくださいね。
バスクチーズケーキからのチーズケーキテリーヌの流れで、ネクストブレイクのスイーツとして進化系チーズケーキが注目されています。 和風チーズケーキや、今までのチーズケーキに何か新しいものを加えたものなど、いろんなところで本当にいろんなタ[…]
プヂン(ブラジル風プリン)

昨今のトレンドである、レトロな弾力感が魅力の固めプリンは今後も流行が継続されると予測しています。そのなかで、特に注目なのがブラジルプリンの「プヂン」。
コンデンスミルク入りの濃厚なプリンで、ホームスイーツとしても話題!日本では、萌え段と味の奥行をねらった、カラメルがしみこんだココアスポンジの上にのっているビジュアルが多めです。
作るのはムリ!という方には、ココアスポンジがベースになっていないものであれば、シュラスコ専門店「バルバッコア」でテイクアウト販売されています!(2023年1月末時点)
筆者も試しましたが、本場ものほど甘すぎず、日本人になじみやすい優しいミルキー感が楽しめますよ。
トゥンカロン(韓国マカロン)
トゥンカロン(韓国マカロン)は今までのマカロンとは違い、もっとポップで形も自由なおもちゃのようなマカロン。「太ったマカロン」という意味の韓国語なので、「太っちょマカロン」として販売されていることも。
マカロンの進化系であり、写真映えしていたマカロンよりもさらに写真映えします。やや大きめで食べ応えもあり、若い女性へのプレゼントに人気で、各地に専門店がオープンしていますよ。
高級モンブラン/できたてモンブラン
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数年前から、オーダーが入ってから作り始める「できたてモンブラン」というのが流行っています。
関東を中心にできたてモンブラン専門店というのもいくつかできており、栗の味を引き立てつつしっとりした味わいのあるモンブランが食べられるように。その分ちょっとお高めですが、映え高は間違いなし!
たとえば名古屋発「栗りん」では、ソフトクリームの上にふんだんに盛られたモンブランソフトなどが人気。最近の流行りで、モンブランにメレンゲを掛け合わせた食感の違いを楽しめるものが多いですね。
瓶スイーツ/ボトルスイーツ
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“萌え段”としての映え感と、手土産でありがちな崩れ防止という機能性を持ち合わせたボトルスイーツ。従来の“デコレーションはケーキの上にする”という概念を華麗に覆してくれています。
このなかで少し異色なのが、背徳感を楽しめるスイーツとしてSNSや他メディアで話題となっている「なまくり缶」。
瓶の中がほぼ生クリームというとんでもないスイーツで、若年層を中心に人気を博しています。自動販売機で買えるというところも斬新ですね。
アップサイクルスイーツ&エシカルスイーツ

世はまさにSDGsビジネス戦国時代。サステナブルスイーツというと高級感のあるイメージで敬遠しがちですが、実は新しい素材のスイーツに出会える楽しい要素も。
ちなみにアップサイクルとは、捨てられるような部分を利用したもので、ethical(倫理的な)消費につながる、というような考え方ですね。
たとえば那須発「バターのいとこ」は、牛乳からバターを作る時に廃棄されてしまうこともある無脂肪乳を使ったお菓子。新しい商品であるため少し価格帯が高く感じるところはあるのですが、優しい味わいに今では都内の自動販売機で買えるような人気ぶり!

また不動産でおなじみのLIFULLでは、放置竹林から生まれたバンブーガレットや、間引きされた木から生まれた新スタイルのパウンドケーキなどが出ています。
その地域ならではのスイーツが開発されて世に出てくるので、サステナブルでありながらユニークで話題性のあるものが期待できるのも魅力です!
また気になるスイーツやオープンするお店があれば、随時Holiday Talkで紹介していきたいと思います。
今まで流行ってきたスイーツの背景と傾向を分析した記事も書いていますのでよかったら読んでみてくださいね。
Holiday Talkでは、バブル時代から流行ってきた懐かしいスイーツを記事で紹介してきました。 こちらでは、今まで流行ってきたスイーツはどんな背景で流行してきたのか、振り返ってみたいと思います。 1.アメリカ、特に[…]
またスイーツブームやパンの種類の流行・浸透については、以下の記事を読んでみてくださいね。随時更新しているので、新たな懐かしフードが入っていますよ!
コロナイヤーの2020年夏が過ぎる頃、そういえば今年は一度もタピオカを口にしなかったとふと気づきました。 何度もブームがあったタピオカのことを思い出しながら、今までどんなスイーツブームがあって日本のスイーツカルチャーに定着していった[…]
以前Holiday Talkでスイーツブームについて取り上げましたが、パンのブームが結構あることに気づき、今回はパンだけに絞って流行を追ってみたいと思います。 パンだけに焦点をあてるため、今回は一世風靡とまではいかないけれども、わり[…]