今まで流行ってきたパンの種類を、時系列で振り返り!

以前Holiday Talkでスイーツブームについて取り上げましたが、パンのブームが結構あることに気づき、今回はパンだけに絞って流行を追ってみたいと思います。

パンだけに焦点をあてるため、今回は一世風靡とまではいかないけれども、わりと人気だった、もしくはこの頃から浸透していったというものまで範囲に入れてみていきます!

ハンバーガー系は対象とせず、2000年から2020年の20年を対象としてみました。一部適当な画像が見つからなくてAmazonの画像を引用しています。ご了承ください!

ベーグル

2000年にニューヨークの朝食として定番だったベーグルが人気となります。流行の背景としては、1997年創業の「Bagle & Bagle」が店舗を拡大していったことがあります。

チョコクロ

チョコクロ

出展:サンマルクカフェ公式サイト

2003年頃、サンマルクカフェのチョコクロが浸透していきました。できたてを箱買いできるクロワッサンはお値打ちな料金で、一般家庭で食べられていました。

焼きたてメロンパン

メロンパン

2003年、焼きたてメロンパンの専門店が各地にオープンしました。焼きたてを販売することで改めてメロンパンの魅力が引き出され、結構な人気でした。

ラスク

ラスク

出展:GATEAU FESTA HARADA公式サイト

2003年頃から、シベールやガトーフェスタ・ハラダのラスクが人気となっていきました。この時人気になったのは昔から売られているラスクとは違い、チョココーティングされたものもあったり、ちょっと余所行きにドレスアップしたオシャレなラスクです。

グレーズドドーナツ

グレーズドドーナツ

2006年にアメリカのクリスピークリームドーナツがオープンして、大きな話題となりました。当時は「もう食べた?」という会話が繰り広げられるほど、大注目のドーナツでした。

竹炭パン

2007年頃、デトックスブームと共に竹炭パウダー入りの食品が流行りました。黒糖ではない、本当に真っ黒なパンはインパクトがありましたよ。

米粉パン

2008年に小麦粉価格が上昇し、米粉パンが考え出されました。欧米でのグルテンフリー志向の影響もあり、ローソンでは100%米粉パンが全国的に販売された年です。

冷やすクリームパン

八天堂くりーむパン

出展:八天堂オフィシャルサイト

2009年頃、広島の「八天堂」の「くりーむパン」が各地で売り出されるようになり、柔らかい生地にとろけるようなクリームのパンが人気となりました。八天堂は駅構内で売られることが多かったので、認知度も効率よく広まっていきました。

揚げパン

揚げパン

出展:個室居酒屋6年4組メニュー

2009年頃、揚げパンの移動販売店が増え、懐かしいと思う大人や初めて見る子どもたちに人気となりました。キッチンカーではあげたての揚げパンにアイスが挟んでいるものもありますね。

エッグベネディクト

エッグベネディクト

2010年、ハワイの「エッグスンシングス」が日本に上陸し、パンケーキと一緒にエッグベネディクトを試す人が徐々に増えていきます。マフィンに半熟卵とオーランデズソースのかかったエッグベネディクトは、ハワイブームと共に徐々に浸透していきます。

フレンチトースト

フレンチトースト

2012年、ニューヨークの「サラベス」が日本に上陸したこともあり、フレンチトーストがパンケーキブームと共に再来します。江の島「LONCAFE」人気もあり、ブームは落ち着いても長い人気を誇っています。

デニッシュ食パン

デニッシュ食パン

出展:京都祇園ボロニヤ公式サイト

2012年頃。「京都祇園ボロニヤ」で開発されたデニッシュ食パンが、全国のベーカリーでも独自のデニッシュ食パンを販売するようになりました。高級食パンの先駆けにもなっていたかと思います。

コッペパン

コッペパン

出展:吉田パン公式サイト

2013年、コッペパン専門店「吉田パン」が東京・亀有にオープン。中身が充実していて、食事系から野菜サンド、クリームなどがお手頃な値段で購入できます。

プレッツェルクロワッサン

2013年、アメリカ人気ドラマSATCにも出てきていたNYの「ザシティベーカリー」が日本に上陸。プレッツェルとクロワッサンのハイブリッドで、ゴマの香りがする塩味がきいたボリュームのあるクロワッサンです。2019年にNY本店が閉業していますが、ニュウマン横浜店などでは購入可能です。

クロワッサンドーナツ

2014年頃、ドミニクアンセルベーカリーで誕生したクロナッツ(クロワッサンドーナツ)が、一部のベーカリーでも販売されるようになりました。当時はこのようなハイブリッドスイーツが人気となっていましたね。

ふすまパン

2014年頃、小麦の外皮「ふすま(ブラン)」を使った「ふすまパン」が、食物繊維が豊富で低糖質だと人気になりました。専門店などもあり、ローソンではふすまのブランシリーズとして売られ、ダイエット食品としても注目されてました。当時は糖質制限ブームで、全粒粉や雑穀パンも人気でしたね。

エッグスラット

エッグスラット

2014年、NY朝食の女王「サラベス」が品川店限定でエッグスラットを販売し、メディアで取り上げられるようになりました。エッグスラットは半熟卵とマッシュポテトが入った瓶の中にパンを入れて食べるLAで人気の朝食スタイルです。

シュトーレン

シュトーレン

2014年頃、クリスマス時期にシュトーレンが売られるのを見かけるようになりました。待降節から少しずつ食べていくという文化に、スイーツ業界が目をつけたことにあります。

ポップオーバー

ポップオーバー

出展:BLT JAPAN公式サイト

2014年頃、NYの高級ステーキ「BLT STEAK」などが上陸して、ポップオーバーが付け合わせとして出され人気となりました。シュー生地のような食感で、中身が空洞となっている発酵させないパンです。

スティックオープンサンド

2015年、「おにぎらず」の第一人者である料理研究家・小河知惠子氏がスティックオープンサンドのレシピ本を出版しています。特にフルーツのオープンサンドは写真映えもするので、インスタグラムなどで見かけますね。

ケーク・サレ

ケーク・サレ

2015年に元町「Pavlov(パブロフ)」が横浜駅に出店したことを機に、ケークサレが徐々に人気となります。2008年からのパンケーキブームでホットケーキミックスで作る料理が人気となっており、ケーク・サレも一般家庭で身近になっていきました。

塩パン

2015年頃に愛媛県のパン屋さんで開発されたパンが人気となっていきました。塩パンのレシピは公開されていたので、他のパン屋さんでも簡単にマネすることができたのです。

ミートパイ

2015年、オーストラリア・シドニーのパイ専門店「Pie Face(パイフェイス)」が上陸しました。オーストラリアではミートパイが国民食というほどの人気なんですよ。横浜Marine & Walkにはパイ専門店「Pie Holic(パイホリック)」もでき、パイの食べ放題が話題となりました。

高級クロワッサン

2015年、西麻布にメゾン・ランドゥメンヌがオープンし、500円近い本場の材料を使ったクロワッサンが注目されました。その少し前からジョエルロブションのベーカリーもでき始め、クロワッサンの格が上がってきていた頃です。

メロンパンアイス

メロンパンアイス

出典:世界で2番目においしい焼きたてメロンパンアイス公式サイト

2015年頃に、金沢市の「世界で2番目においしい焼きたてメロンパンアイス」の店舗が各地にオープンしていました。移動販売もありイベントなどで出されていることも多かったです。

モンティクリスト

モンティクリスト

2015年頃から、カナダの朝食「モンティクリスト」がカフェなどで徐々に提供されるようになりました。ハムとチーズを挟んで焼いたサンドイッチで、クロックムッシュに似ていますがホワイトソースではなく、フレンチトーストと同じように卵液に浸して焼きます。

沼サン

2015年頃、陶芸家・大沼道行氏の奥様がインスタグラムに投稿していたサンドイッチ「沼サン」が密かなブームとなりました。厚切りのトーストに、こぼれそうなほど刻んだキャベツのサンドイッチはとてもキレイな断面で、ネット上で話題となります。沼サンは「萌え段サンドイッチ」の火付け役にもなりました。

萌え断サンドイッチ

萌え断サンドイッチ

2016年頃から、インスタグラムなどでゆで卵が丸ごと入ったサンドイッチや、フルーツの断面が美しいサンドイッチを切った、断面を見せる写真を見かけるようになりました。メルヘンのフルーツサンドも人気でしたね。

アボカドトースト

アボカドトースト

2016年、NY「サラベス」が既にNYで人気となっていたアボカドトーストを日本で販売します。2020年の自粛期間中に家で作る人が多くなり、パンとアボカドを使ったオリジナルレシピがネットに溢れました。

高級食パン

食パン

2017年頃、「乃が美」をはじめとするケーキのような食パンが人気となります。 「考えた人すごいわ」 、「一本堂」、「に志かわ」など高級食パン専門店ができ、話題となりました。

バインミー

バインミー

2018年頃、パクチー女子ブームに伴い、ベトナム風サンドイッチのバインミーが流行り始めました。柔らかめのフランスパンにパクチーやハムなどの具が挟まれたサンドイッチなのですが、ベトナム語でバインミーは単に「パン」という意味だそうですよ。

バスクチーズケーキ

バスクチーズケーキ

出典:GAZTA公式サイト

2018年、白金にバスクチーズケーキ専門の「GAZTA(ガスタ)」がオープン。その後はコンビニでも販売されていき、身近なチーズケーキとなりました。

次はどんなパンが流行る?

筆者はまだ食べたことがないのですが、コロナが落ち着いたら食べに行きたいのは「韓国エッグトースト」です。

2020年のコロナイヤーというなかなか大変な時期に、韓国「TEgg.42(テグヨンニ)」が渋谷、町田にオープンしていまして、厚切りトーストとフワフワの卵焼きがとても魅力的なサンドイッチなんですよ。

コロナイヤーで手作りパンが注目されている中では「雲パン」が話題となっています。メレンゲで作る賞味期限30分の綿菓子のようなパンです。

ちなみに、流行したのが神奈川県エリアだけの可能性もあるので入れていませんが、2009年以降に赤レンガ倉庫で販売されていた「進化系カレーパン」も人気でした。

クリームチーズやエビが丸ごと入っていたりして、他のエリアでも半熟卵カレーパンのようなものを見かけたので、進化系カレーパンが流行し始めた時期もあったと思うのですが、はっきり思い出せず入れていません。

「進化系カレーパン」はネクストブレイクの候補にも入っているので、再ブレイクもあるかもしれませんね。

写真映えするパンとして1990年代に流行ったハニートーストも、令和バージョンとして何か出してみたら再ブレイクしそうですけどね!

関連記事は以下を読んでみてくださいね。

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