よこはま動物園「ズーラシア」は広大で景観のいい敷地の中で、とても多くの珍しい動物たちに出会える国内最大級の動物園です。
ズーラシアの特徴は、動物がいないところでも見られる植物すら、その動物たちが住むエリア独特の植物を配置し、歩くごとに景色が変わっていくことです。
同じような景観のエリアはなく、季節ごとに見られる植物も豊富。子供連れだけでなく、インスタ映えを狙いに来た女子たちも結構見かけます。
こちらの記事ではズーラシアの魅力やおすすめ情報などを紹介していきたいと思います!
※ズーラシアは2020年10月時点で事前予約制となっています。詳しくはよこはま動物園ズーラシア公式サイトで。
ズーラシアのここがスゴイ!
ズーラシアに何があるのかを細かく説明していくとガイドブック1冊出せるほどのボリュームになるので、ズーラシアのスゴイところだけを紹介したいと思います!
動物展示のプレゼンテーションがすごい!
動物展示に対してプレゼンテーションという言葉は違和感を感じるかもしれませんが、ズーラシアは展示されている動物に興味を持たせて、子供たちにその動物のファンにさせる力を感じます。
動物を色んな角度で見られるようになっており、かなり至近距離で動物を見ることができる設計になっていることがまず一番の魅力です。
肉食動物でもあまり檻や柵を感じず、それぞれ動物の個性を読み取った小さな世界を作り出しています。
動物たちを取り巻く環境づくりはセンスがよくて遊び心があり、ズーラシアの設計を考えた人たちはさぞかし楽しかっただろうと思いを馳せながら巡ることができます。
また動物展示の脇には豆知識が得られる看板があり、写真や図入りでとてもわかりやすくなっているのが興味を引かせるポイントの一つにもなっています。
よく知らない動物でも、その動物を知ることで親近感が湧く仕組みになっていますよ。
その他にも本当のプレゼンテーションである「飼育員のとっておきタイム」が各所で毎日開催されていて、大人でも新たな発見があり、楽しい内容となっています。
残念ながら飼育員のとっておきタイムは2020年10月時点ではコロナ対策で中止となっているのですが、再開したらズーラシアの公式サイトでイベントスケジュールが公開されるのでチェックしてみてくださいね。
珍しい動物が見られる
ズーラシアでは動物園で子供達に大人気のオカピ、レッサーパンダ、ミーアキャットなどといった動物たちが100種以上展示されています。
その中でも「中央アジアの高地」エリアにいるテングザル、モウコノロバは国内でもズーラシアだけしか見られません。
他にも「オセアニアの草原」にはセスジキノボリカンガルーという、木に登る小さなカンガルーもいたりしますよ。
遊具エリアが充実している
子供に珍しい動物を見せようと動物園に行っても、動物たちも生き物なのでなかなか思うように見学できないこともあったりします。
例えばカワウソはほとんど姿を見せなかったり、レッサーパンダはずっと木に登って顔が見れなかったり、ライオンは姿が見れても気持ちよさそうに寝ていたりなんてことも多々あります。
それでもがっかりせずに帰れるのは、テンションの上がる遊具エリアが3つもあって、遊んでいるだけでもご機嫌になるからです。
遊具のエリアは正門近くの「みんなのはらっぱ」、アマゾンの密林近くの「わくわく広場」、アフリカのサバンナにある「サバンナの遊び場」です。
動物園の中央にある芝生エリア「ころころ広場」には遊具はありませんが大きな動物の置物がいくつもあり、ちょっとした撮影スポットになっています。
ころころ広場には大きな「はす池」が広がり、景観がよくのんびりできるエリアです。
それぞれ雰囲気が違うゾーンが大きく8つある
ズーラシアには気候帯別に動物たちの生息環境を再現したエリアが8つあります。
・主に東南アジアの熱帯林をイメージした「アジアの熱帯林」。
・北極圏やタイガの世界を表現した「亜寒帯の森」。
・主にオーストラリアの草原を再現した「オセアニアの草原」。
・中国やモンゴルの高地を演出した「中央アジアの高地」。
・日本の里山を思わせる「日本の山里」。
・アマゾンのジャングルを探検しているような「アマゾンの密林」。
・ズーラシアのアイドル「オカピ」がいる「アフリカの熱帯雨林」。
・日本初の草食動物・肉食動物の四種混合展示が行われている「アフリカのサバンナ」
草食と肉食を同じ囲いの中で管理してもいいの!?と、とても驚きましたが、四種混合はキリン、エランド、チーター、シマウマというメンバーで構成されていて、チーターは自分より大きな動物は基本的に襲わないのだそう。
どのエリアもそれぞれの良さがあるのですが、亜熱帯からアマゾンへはショートカットの道があるため、日本の山里ゾーンは少し人が少なくなります。
ただ日本の里山をテーマにした動物展示はわりと珍しいので、初めてズーラシアに行く人だとスキップするのはもったいないと思います。
山里ゾーンも見どころが多く、至る所に滝があったり、紅葉がすごくキレイなスポットとなってますよ。
体験イベントが多い
動物とふれあいができる体験イベントがあるのは「アフリカのサバンナ」エリアと「ぱかぱか広場」です。
どの体験イベントも雨天中止で、 2020年10月時点ではコロナ対策で中止となっていますのでご注意ください。以下は通常時の体験イベント内容です。
バードショー
「アフリカのサバンナ」エリアには「バードショー広場」があり、午前と午後に1回ずつワシやインコ達のバードショーが開催されます。
ショーは30分、11時半と14時開始で入場無料です。
座って見られるからいい休憩にもなりますし、ショーの後は鳥たちとの写真撮影もできたりするんですよ。
それにしても鳥たちはショーの間に飛んで行ったりしないなんて、すごく飼いならされてますね!
ラクダライド
ズーラシアではラクダに乗ることができます!
バードショー近くにはラクダライドのエリアがあり、1回500円で5歳以上、100センチ以上、80キロ未満の人のみが乗ることができます。
時間帯は限られているので、ラクダに乗りたい人は公式サイトでチェックしてください。
ピグミーゴートふれあい
ピグミーゴートは小さなヤギです。ピグミーゴートふれあい広場はラクダライドの近くにあり、無料で触れ合うことができます。
通常は10時からと15時からの1時間です。
ぱかぱか広場
ころころ広場近くの「ぱかぱか広場」では、無料でモルモットなどとのふれあいができ、有料でポニーにえさやりや引き馬体験などができます。
特に通常時だと日曜にぱかぱか広場で開催される「ポニーのジャンプショー」はおすすめですよ。
ぱかぱか広場ではたくさんの体験イベントがあるので、公式サイトをチェックしてみてくださいね。
意外にもアルコールが飲める休憩所がいくつかある
動物園といえば子供中心のエリアというイメージが強いので、あまりアルコールのイメージがなかったのですが、実はアルコールが飲めるようになっています。
「オージーヒル」レストランや、「サバンナテラス」、「フレッシュネスバーガー」ではビールなどが販売されています。
「サバンナテラス」 はムアンバライスなどアフリカの珍しいメニューがあるので、何か記念になるものが食べたい人にはおすすめです。
ただ週末のレストランは大体混んでます。行列に並ぶのも疲れるので、できることならお弁当を持参した方がスマートです。
芝生の上などにテントを張ってのんびりピクニックしている人も大勢いますよ。
フレッシュネスバーガーはわりと正門近くにあるので、他に比べると混雑していない印象があります。
ズーラシア限定メニューなどもあるので、正門まで戻ってランチするのもありかもしれません。
アルコールはOKですが、2020年4月からズーラシア園内は全面的に禁煙となりましたので、喫煙者の方はご注意くださいね。
ちなみにズーラシアバーガーは以下の写真のような感じです。スマトラトラの展示隣にあるので、トラ柄のラッピングになっていますよ。
散策に最適な「アラースの谷」と「自然体験林」がある
ズーラシアはとても大きな公園のようなつくりになっており、自然散策ができることも魅力の一つです。
亜寒帯の森にある「アラースの谷」は散策にとてもよく、通常時は花も楽しめるので、デートに来た人はアラースの谷を散歩するのがいいかと思います。
2020年6月時点ではコロナ対策で「アラースの谷」へは下りれなくなっていますのでご注意ください。
もし体力がある人なら「ぱかぱか広場」近くにある「わんぱくの森/自然体験林」に行かれてもいいと思います。
森林の中に遊歩道があり、他のエリアよりずっと静かです。例え晴れていても前日の天候などにより入れない時もあるので注意してくださいね。
ただズーラシアを周るだけでもすごく疲れるので、行かれるなら2回目以降がいいと思います。
2020年10月時点ではコロナ対策で「ぱかぱか広場」が利用できないので、園内バスも「ぱかぱかのりば」には停まりません。
ズーラシアの年間行事/イベント
ズーラシアでは年間を通して色んなイベントを開催しています。
ハロウィンやクリスマスには装飾がされたり、年明けにはお正月ならではの催し物があったりします。
その中でも特に人気なのが夏に開催される「ナイトズーラシア」です。
ナイトズーラシアとはどんなイベント?
ナイトズーラシアは通常だと8月の土日に開催され、20時半まで開園しています。
2020年は中止となりましたが、2019年はベトナムのランタン祭りをイメージした夜市やイルミネーション、夜の動物たちが見られる人気のイベント。
ナイトズーラシアは雰囲気がぐっと変わるので、ぜひデートに使ってほしいスポットです。
駐車場やバスがとにかく混雑するので、早めに入って早めに出ていくというスケジュールで動いていくのがおすすめです。
特に土曜日は混雑するので、できることなら日曜に行った方がいいかと思います。
コロナ明けのズーラシアはどんな感じ?
2020年10月時点でズーラシアは週末に入場制限を行っていて、事前予約が必要となります。
入場開始の9時半前には正門前に長蛇の列が。ただこれはサーマルカメラで体温チェックをしているからで、開場からそんなに待つことはありません。
サーマルカメラでひっかかると個別に体温を測ることになるので、入場前はあまり走ったりしない方がいいです。
特に子供さんはじっと待っていられない人もいるかもしれないので、注意してくださいね。
2020年10月時点ではいくつかの体験イベントなどが中止になっているので、お目当てのものがある人は事前にチェックして行ってくださいね。
ズーラシアはどんなルートで周ると効率がいい?
ズーラシアは正門から北門までぐるっと一周して約4.5キロです。
大人だけなら少しずつ休憩を入れても、一日あればムリなく周れるようになっていますが、子供がいるとそういうわけにもいきません。
ズーラシア内には魅力的な広い遊具エリアがいくつもありますし、通常時であれば体験イベントも全部カットしていくというわけにはいかないからです。
おすすめなのは子供が小学生未満のうちに年間パスポートを購入して、1年以内に3回以上行く方法です。
入場料は大人で800円、年間パスポートは2000円です。
ただ駐車場代が1000円するので、とにかく予算を抑えたいという人はその点も検討してみてくださいね、
ズーラシアを2回以上に分けて周るおすすめルート
ズーラシアを3回に分けて行くと想定したおすすめルートを紹介させてもらいます。
1日目は正門から道順にぐるっと周り、わくわく広場から「風の丘」を下って正門に戻っていきます。
季節的には桜の時期や紅葉の時期を狙うと、写真映えするエリアを通るのでおすすめです。
半周なら昼休憩や遊具遊びも見込んでも4時間あれば周れるので、通常時であればやっている「飼育員のとっておきタイム」の時間をチェックしながら周っていくとちょうどいいです。
2日目は北門から入ってサバンナとぱかぱか広場を中心に周ります。ここを分けたのは、先述したバードショーなどの体験イベントがかなり多いからです。
北門駐車場は通常開いていませんが、春と秋に開催される「里山ガーデン」の時期は開放されるのでその時に行くといいかもしれません。
里山ガーデンは春と秋のみの開催で、春は3月下旬から5月初旬、秋は9月中旬から10月中旬です。
横浜市旭区にある「里山ガーデン」は、例年3月下旬から5月初旬の春と9月中旬から10月中旬の秋のみ、無料でガーデンフェスタエリアに入場することができます。 こちらの記事では春と秋の里山ガーデンフェスタの様子をレポートさせてもらいます![…]
ただ週末はとても混雑するので、できれば平日にお休みを取ってお出かけしたいところ。里山ガーデンは入場無料で、特にこどもの日が近づくと大量の鯉のぼりも飾られるので、ぜひ行ってみてほしいです。
もちろんパスポートのタイミングで、1日目と2日目の内容は入れ替えてもいいと思います。正門からは園内バスが出ているので効率よく周ることができますよ。
3日目以降はナイトズーラシアの時期に再訪するのがおすすめです。
ズーラシアから車で7分のところにある「四季の森公園」で少し遊び、それからズーラシアに入るのがいいのではないかと思います。
駐車場やズーラシアまでの道のりも当然混んでいると思いますが、それはどうしようもないと諦めてください。
出る時も混雑するので、できるだけ早めのタイミングでズーラシアに入ることをおすすめしますよ。
朝からズーラシアに入ってもいいのですが、子供連れなら相当疲れるのではないかと思います。
四季の森公園では通常だと「じゃぶじゃぶ池」で水遊びが楽しめますよ。
ズーラシア周辺のランチ情報もありますので、よかったら合わせて以下の記事も読んでみてくださいね。
横浜市緑区・旭区は観光スポットが集まっているエリアです。 「よこはま動物園ズーラシア」をはじめ、隣接する「フォレストアドベンチャー・よこはま」や「里山ガーデン」、さらに5分ほど車を走らせると広大な自然が広がる「四季の森公園」がありま[…]