DIY、お好きですか?
筆者は日テレ系「ボンビーガール」などでDIY工程を見るのは好きなのですが、IKEAの家具を組み立てる以上のことはやったことがありません。
今回ご紹介する「山の上ベーカリー」は、空き家だった家の解体から始まり、土間から全て手作りで建てられた古民家カフェです。DIYの最上級ですね。
山の上と言っていますが実際は崖の上にあり、お店に行くときは階段をエッサエッサと上っていきます。
カフェ自体は老舗感があるのですが、実は2017年7月にオープンし、既に地元の人たちから愛されている人気カフェ。
一体どんなベーカリーでどんなパンが食べられるのか、紹介していきたいと思います!
山の上ベーカリーとはどんなパン屋さん?
横須賀の山の中、さらに崖の上にできた「山の上ベーカリー」は20代と30代の女性店長達が営むイートインができるパン屋さんです。
ベーカリー店長、カフェ店長の2人は元々シェアメイトで、カフェでは他にも同じシェアハウスのメンバーだった人も働いているそう。
この2人自らも大工さんとなってカフェを建てました。まさに「ボンビーガール」の世界ですね!
解体してカフェを作り上げるだけでも大変なのに、場所が崖の上というとんでもない立地条件。
木材などを運ぶのに人力では限界があるので、崖の下から荷物を運ぶ小さなトロッコが作られました。
今でも小麦粉や薪を運ぶのに使われていて、店のシンボルのような存在になっています。
それでもトロッコが運べるのにも限界があるため、冷蔵庫は人力で運んだそうですよ。相当大変だったでしょうね。
山の上ベーカリーはパンを焼く大きな薪窯が見どころにもなっています。
薪窯のある部屋は覗くことができるのですが、窯の熱でとても暑いです。ここで作業をするスタッフさんは汗だくでパンを焼いているようですね。
実はこの薪窯も手作りで、扉の取っ手は馬の蹄鉄を使用しているんですよ!
山の上ベーカリーでは薪窯のある棟、カフェのある棟、トイレのある棟とそれぞれ小さな小屋が連なっています。
薪を寝かせている場所には蝶やトンボが飛んできて、まるで昭和中期にタイムスリップしたかのよう。
店自体も敢えて古めかしさを出しているので、ジブリ映画を思わせる雰囲気が漂っていますよ。
山の上ベーカリーカフェメニュー・ベーカリーメニュー
カフェ棟ではカウンターでパンが販売されています。
パンは街中で売られているパンより少し高いと感じるかもしれません。
でも薪窯で焼けるパンの数なんて知れているし、食べてみたら値段よりずっとお得だと感じられるはずです。
カフェメニューには「パンの盛り合わせ」があり、色々なパンを食べ比べることができるのでおすすめです。
パンは温めたり軽く焼いてもらった状態で、バター、オリーブオイルと一緒に提供してもらえます。
気に入ったパンは帰りに買って帰ることができるので、初めての人にはかなりいいチョイスだと思います。
ベーカリーの一番人気は、生地にじゃがいもが練りこまれている「じゃがまる」(350円)。
モチモチしたきめ細かなパン生地はほんのり甘くて、売っていたらぜひ買ってみて欲しい一品です。
色々な種類のパンを試してどのパンも美味しかったのですが、じゃがまると生地にチョコが練りこんであるパンはもう一度食べたいと思うほど美味しいです。
チョコパンは中にもチョコが入っていて、カフェメニューのパン盛り合わせには入っていませんのでご注意ください。
カフェのランチメニューは、ダントツでビーフシチューセット(1500円)が一番の人気メニューとなっています。
具だくさんで満足感があり、ベーカリーのパンやサラダもついてくるのでほとんどのお客さんが注文します。
店内にはクラッシックが流れ、崖側にはテラス席もあって、のんびり過ごすことができます。
ベーカリーは11時、カフェは12時からですが、ランチはかなり人気なので予約して行った方がいいですよ。
お昼時は忙しくて電話に出れないこともあるかもしれません。
電話番号 | 046-884-8670 |
山の上ベーカリーへのアクセス・駐車場情報
山の上ベーカリーへの公共交通機関でのアクセスは、京急「県立大学駅」から海の反対方面に歩いて15分です。
ベーカリーへ向かう崖の部分は階段になっていて、看板が出ています。
少し狭い石階段ですが、段が高くないので少しずつ足を上げて1-2分歩けば到着です。
一気に急な崖を駆け上がるという感じではなく、ジグザグ進んでいくのでそんなに大変ではないです。
カフェがまだオープンしていない11時半の時点で、既にランチ利用客が何組か待っている状態でしたが、みなさん歩いて山の上ベーカリーまで来ていました。
中には少しご年輩と見られる方も見かけたので、歩いているのに慣れてる人であれば、駅から歩いた後に山へ上がってくるのもそんなに問題ではない程度です。
カフェから200メートルほどのところには駐車場もあり、4台停めることができます。
山の上ベーカリーのサイトに、詳しく駐車場までの道のり案内が記載されているのでその通りに来ればいいのですが、目印の床屋さんや石倉塗工さんはちょっと車窓からだと見つけにくいかも。
また道が細いので、車の運転に不慣れな人や大きな車の人は若干大変だと思います。ただ車通りが激しい道ではなく、対向車もほぼほぼないと思われますが。
ランチでは予約なしの人も少しは受け入れてくれるようなのですが、 昼過ぎには満車になっていましたので、 やはり予約して行った方が安心です。
住所 | 神奈川県横須賀市田戸台60 |
電話番号 | 046-884-8670 |
母体は横浜のツリーハウスカフェも手掛けていた会社!
山の上ベーカリーの経営母体は、大関商品研究所です。
関東圏を中心に面白いカフェを運営している会社で、2017年に惜しまれながら閉店した横浜のツリーカフェ「なんじゃもんじゃカフェ」などを手掛けました。
筆者も3時間待ちで入ったことがありますが、妖精の住処みたいなかわいらしいツリーハウスまでたどり着くのに、とてもワクワクする夢のあるカフェだったんですよ。
そんな大人気だったツリーハウスカフェを手掛けた会社が手掛けるベーカリー。面白くて奥深いのも納得です!
山の上ベーカリーがこれからどう進化していくのかも、期待したいところです。
今後の山の上ベーカリーのイベントやお休み状況などは、山の上ベーカリーのサイトでチェックしてみてくださいね。
山の上の日々というブログでは、時々かわいいマンガが登場してとても楽しいですよ。遡るとカフェオープンまでの苦労の日々もマンガで読むことができます。
山の上ベーカリーはパンも美味しいし、店の雰囲気も面白くて楽しいカフェですが、なんといってもDIYでカフェを作り上げた店長さん達のエネルギーが感じられるカフェ。
色々と前途多難だった山の上ベーカリーも、2020年7月15日には3周年を迎え、今では地元の人から愛される人気店となっています。
カフェには行けないけどパンは食べてみたい!応援したい!という人には、通販もやっていますよ。
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Holiday Talkでは山の上ベーカリーの最寄り駅「県立大学駅」から徒歩圏内の「うみかぜ公園」についても紹介していますので、よかったらあわせて読んでみてくださいね。
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