以前にHoliday Talkで、逗子の披露山公園には入場無料の小動物園があると紹介させてもらいました。
披露山公園にも小動物園の割にはサル舎があったりしたのですが、今回紹介する横浜「野毛山動物園」はライオンやキリンといった大型動物がかなりいる本格的な動物園にも関わらず入場無料なのです!
今まで色々なタイプの動物園を見てきたつもりですが、野毛山動物園は入園料無料と思えないクオリティーの高さ!他の動物園も見習ってほしいと思えるほどなのです。
今回は野毛山動物園のある野毛山公園と、横浜の中でもディープスポットでもある野毛について紹介させてもらいます!
野毛山動物園の何がすごいの?
野毛山動物園は京急「日ノ出町駅」から歩いて10分、JR・横浜市営地下鉄「桜木町駅」から歩いて15分のところにあります。
実は横浜随一の観光スポット「みなとみらい」から車で10分ほどの距離にあるのです。
そんな都会のど真ん中にある動物園にしてはとても本格的で、ライオンやトラといった肉食動物からレッサーパンダといったアイドル系の動物が揃っています。
何よりその動物たちが間近で見れます!そしてすごく活発に動いています。
キリンは手が届きそうなところで草を食べているので、キリンの舌まで充分に観察できますし、ライオンはガラス越しですが人間に近づいて吠えてきますよ。
どうやら開園前と夕方が一番動きが活発になるらしいのですが、筆者が国内と海外と行った動物園の中で、一番動物にインパクトがあったのは野毛山動物園です。
動物園自体ズーラシアほど広くはなく、所要時間・1時間半もあればすべてを周りきることができると思います。
何よりタダなので、動物メインというよりデートでちょっと散策として使いたいだけというカップルにも向いています。
多少スキップする場合でも、ライオンとトラのエリア、爬虫類館、キリンのエリア、モルモットやハツカネズミがいる「なかよし広場」だけでも見ておくといいですよ!
野毛山動物園の爬虫類館ではワニがゴロゴロいてすごく近くに見えますし、カメの種類も多く、群がって草を食べている姿は面白くて見入ってしまいますよ。
爬虫類がダメな人もいると思うので、カメの写真だけ載せますね。ただ爬虫類館にはワニはいますがヘビとかは見かけませんよ。
爬虫類館はエアコンではない分、換気が良く、ファンもいくつか設置されているので夏でも外よりずっと涼しいです。
なかよし広場は通常であればモフモフしたモルモットなどと触れ合える場所なのですが、コロナ対策で2020年はふれあいなしで展示のみです。
でも展示がなかなか面白くて、ハツカネズミたちが綱渡りをしたり、ジオラマのようなスポーツ広場に見立てたコーナーでチョロチョロ動き回る様子は何とも言えずかわいらしいですよ。
なかよし広場の展示は、一日2回で10時からと14時からの1時間ずつです。雨天には中止になるので気を付けてくださいね。
紅葉の時期は、イロハモミジが植わっている大池と四季の滝も必見スポットとなりますよ!
野毛山公園には動物園以外何がある?
野毛山公園は動物園を挟んで東側に「散策地区」、南側に「展望地区」があります。
散策地区
野毛山公園の散策地区は桜木町駅から近いところにあり、動物園はちょうど散策地区と展望地区の真ん中にある状態です。
散策地区の奥には子供の遊び場があり、坂の斜面を利用したコンビネーション遊具があるので、子供連れの方は遊んでいくといいですよ。
遊具広場に行かない人でも夏はスイレンが咲いている池があるので、野毛坂を上る際に立ち寄ってみてもいいんじゃないでしょうか。
桜の時期には芝生に座って花見をするスペースもありますよ。桜の時期以外にも紅葉時期にぜひ歩いて欲しいエリアです。
野毛坂は「急な坂スタジオ」という名前のスタジオがあるくらい、そこそこの坂となっていますので、駅から歩く人はがんばってくださいね。
荷物とその人の体力にも寄りますが、言うほど大変ではないと思いますよ。
公園内を通って行くと、見るものも多いのであまりキツイと感じないかもしれません。ただ公園内の方が余分に歩くことになってしまいますけどね。
展望地区
野毛山公園の展望地区は住宅地に囲まれたエリアにあり、青々とした芝生の広がる非常に爽やかなところです。
芝生広場の隣にはバラの花壇が四隅に設けられていて、「ハマミライ」や「ローズヨコハマ」など、横浜に縁のあるバラを含めた45種類290株が植えられています。
特にバラが見頃の5月中旬から6月中旬までは、バラの向こうに横浜の景色が広がりとてもキレイです。
バラ園の横には3on3ができるバスケットコートがあります。大人用と子供用の2つがあるので、バスケを始めたばかりの子でも遊べるようなコートです。
そして展望地区の大メイン。競技会場地記念碑の近くには3階建ての展望台があり、実は隠れた夜景スポットなのです。
展望台にはエレベーターも設置されており、ベビーカーやバギーを使う人にも優しい構造になっています。
展望台からはみなとみらいの観覧車、インターコンチネンタル、ランドマークシティ、レインボーブリッジなど、横浜の夜景ポイントを一望することができますよ。
遠くにはなってしまいますが、実は横浜開港祭の花火なども見ることができるんです。それなりに人は集まりますが、混雑せずに見られるのはいいですよね。
一番奥には遊具広場があり、ロケット型のコンビネーション遊具や鉄棒、ブランコ、砂場といった子供用遊具と大人用の健康遊具が揃っています。
遊具広場は桜の木に囲まれているので、子供がいる人はこちらでお花見してもいいですね。
野毛山公園はどの季節にいくのがおすすめ?
野毛山公園は桜のお花見スポットとして有名なので、桜の咲く時期に行くのが一番おすすめです。
桜の時期の野毛山公園はいつもより賑わいますが、桜木町エリアよりかはゆったり見られるスポットです。
次におすすめな時期は紅葉の時期です。散策エリア以外にも野毛山動物園の中にある「大池」、「四季の滝」にはイロハモミジが植わっているので、そこだけ日本庭園が現れたかのような絵画的な風景が広がります。
また2020年は残念ながら開催されませんが、通常だと8月の土日に開催される「ナイトのげやま」は夜の幻想的な動物園の雰囲気を楽しむことができますよ。
ナイトのげやま開催日は20時半頃まで営業しており、夜行性の動物の動きを楽しむだけでなく、入口のイルミネーションや生演奏を聞きながらのビアガーデンなど野毛山動物園自体がちょっと浮かれた雰囲気になります。
気になる方はぜひ2021年以降に言ってみてくださいね。
また野毛山公園がある野毛でおそらく一番のイベントである「野毛大道芸」に合わせていくのもおすすめですよ。
通常は4月末の週末に野毛商店街で開催され、多彩で迫力あるストリートパフォーマンスの数々が見られます。
ちょうどその頃だと野毛山動物園では「のげのぼり」という動物型の鯉のぼりが見られますよ。 のげのぼりは4月初旬から5月初旬まで飾ってあります。
野毛山動物園の駐車場
野毛山動物園には駐車場がありませんが、近隣には有料駐車場がたくさんあります。
駐車場はあまりに多すぎて紹介しきれないのですが、動物園に近くて安い駐車場は満車になりやすく、桜木町方面になると割高になります。
おそらく一番安くて確実なのは、駐車場シェアリングサービス「akippa」や「特P」を使って事前予約していく方法かと思います。
この場合、個人宅の駐車場に停めさせてもらうケースもあるので、大きめの車だと駐車しにくいこともあるかもしれません。
野毛山公園は展望地区周辺が住宅街なので、シェアリングサービスに登録している家もいくつかあるようです。
野毛山公園へ行ったら寄りたい周辺グルメスポット
野毛山動物園の中には「ひだまりカフェ」という軽食メニューを販売している休憩所があります。
ただコロナ対策のため2020年夏時点でメニューは限定されています。
また野毛山動物園がなぜ無料で運営できているのかと言うと、動物園の存続を願う地元の人たちの寄付があるからなので、できるだけ野毛でご飯を食べて寄付をしていただいている地元の方々に還元していくのが理想的です!
お店が一番集まっているのは京急「日ノ出町駅」からJR「桜木町駅」の間です。
野毛はおそらく横浜のディープスポットの中でも5本の指に入るくらいのディープな街で、昼から安くお酒が飲める居酒屋がたくさん集まっています。
よく言えばテラス、悪く言うとほぼ歩道に椅子が半分出ているような状態で陽気に飲んでいる人をたくさん見かけるエリアです。
実は美空ひばり縁の地でもある野毛で飲んでいくのも楽しいのですが、今回は野毛エリアで家族連れでもオシャレで爽やかにゴハンが食べられるスポットだけをいくつか紹介していきます。
Kikuya Curry(キクヤカリー)
キクヤカリーは人気番組「嵐にしやがれ」 でも紹介され、絶賛されていたお店です! 野毛山公園散策エリアから歩いて1分ほどのところにあります。
食べログの百名店にも選ばれているスープカレーのお店です。
店の外には行列が絶えないので、残念ながら筆者はまだ入ったことがないのですが、ハンバーグカレーが人気だそうですよ。
これだけお店の多い野毛で人が絶えないのですから、相当美味しいのだろうということは間違いないです!
PIZZERIA CHIACCHIERONE(キアッキェローネ)
ピッツェリアキアッキェローネも、野毛山公園散策エリアから歩いて1-2分のところにあります。
世界ピザ大会で24位に入賞した店主が焼く窯焼きナポリピザを中心に、南イタリアの家庭料理が食べられるお店です。
カジュアルでアットホームな店内で頬張る、香ばしい窯焼きピザはたまりません。
ランチメニューがお得なのですが、土日祝日はディナーと同じアラカルトメニューでの注文になるので注意してくださいね。
キアッキェローネは不定休で日曜に休むことも多々ありますので、ランチ時でも予約してからいくといいですよ!
一軒家レストラン3丁目リガット
リガットはキアッキェローネと同じ通り沿いにあるイタリアンです。野毛山公園散策エリアから2-3分といったところでしょうか。
野毛にもいい感じにオシャレなお店があるんだなと思える店構えです。
店内もとても爽やかで、スタッフも感じがいい人が多いので、子供連れでも安心して入れますよ!
子供用パスタ(500円)や、メイン料理に追加する小パスタ(500円)もあるので、コロナが落ち着いた頃なら家族でいくつか頼んでシェアするのも便利です。
女性用トイレには椅子も置いてあるので、おそらく授乳などもできるのだと思います。
Holiday Talkでは野毛山公園から車で17分ほどの本牧エリアについて書いた記事もあるので、合わせて読んでみてくださいね。
以前にHoliday Talkでも紹介した日本庭園の「三渓園」は、横浜市中区にある本牧(ほんもく)エリアにあります。 本牧はかつては米軍基地のあった街でジャズダンス発祥の地。その流れを受けてアメリカンなカフェや雑貨屋さんが多かったり[…]
実は横浜は日本で一番動物園が多い市区町村なのだそうです。近いうちに横浜市金沢区にある金沢動物園についてもまたレポートしたいと思っています。
同じ横浜にあるズーラシアを紹介した記事も、よかったらあわせて読んでみてくださいね。
よこはま動物園「ズーラシア」は広大で景観のいい敷地の中で、とても多くの珍しい動物たちに出会える国内最大級の動物園です。 ズーラシアの特徴は、動物がいないところでも見られる植物すら、その動物たちが住むエリア独特の植物を配置し、歩くごと[…]