神奈川県の中でも山と川の豊かな自然に恵まれた相模原市。相模原市の北部は高尾山にも近く、観光スポットが点在するエリアです。
相模原北公園は、そんなエリアの入口付近とも言えるような場所にあります。公園自体が大きな植物園になっているような相模原北公園は、初夏のアジサイシーズンが一番華やぐ季節!
今回は相模原北公園が一番盛り上がる6月に訪問した様子を、写真付きでレポートさせてもらいます。
相模原北公園の一番の見どころアジサイ園のアナベル
相模原北公園のご自慢は、およそ1万株のアジサイが植えられた「アジサイ園」。相模原北公園自体は1991年からあったのですが、相模原市の人口が2000年に60万人を超えたことを記念して、市の花であるアジサイの大花壇が設けられました。
神奈川県には鎌倉や横浜などアジサイの名所は数ありますが、相模原北公園だからこそ見られるのが、アナベルの雲海!
アメリカ種のアナベルは、たわわで大きな花房が特徴の西洋系アジサイ。相模原北公園では、白いアナベルだけを集めた大花壇があり、咲き揃った時の光景が見事で絶景!
一つ一つの花が小さいので、日本のアジサイとはまた違った印象です。フワフワしていて、可憐な少女のような出で立ち。カラフルなアジサイ花壇と一緒に見られるのが嬉しいですね。
色付きのアジサイが集まった花壇は少し小高くなっているので、そこから見下ろすアナベル花壇もまたいい眺めです。
相模原北公園アナベルの見ごろは気候に寄りますが、例年だと7月初旬頃まで楽しめるそうです。2021年は7月初旬でどの程度見られるか微妙ですが、6月中旬時点ではまだ緑色に近い色のものも多く見られましたよ。
アジサイ以外も楽しめる相模原北公園の見ごろは初夏
相模原北公園では、もちろんアジサイ以外の花も楽しめます!なのですが、四季折々というよりも、初夏に全集中していると言っていいんじゃないかと思うほど、5月から7月にかけて楽しめる花揃いです。
まず5月に見ごろを迎え始めるのがバラ。相模原北公園にはピクニック広場の近くにバラが楽しめるゾーンが大きく2箇所あり、一つは花木園と呼ばれるカスケードエリア。水が階段状に流れている癒しのエリアです。
浅瀬ですが、水遊びをしている子供は一人も見られず、観賞用になっています。こちらは大ぶりのバラが多く見られて、豪華絢爛。開花の時期がそれぞれ違うものを集めているので、5月から秋バラの10月まで楽しむことができます。
もう一つは風見鶏が見下ろす東屋前にある階段。東フロントと呼ばれていて、ツルバラ・ミニバラなど小さめのバラが集まっています。こちらの見ごろは6月。アジサイとほぼ同じ時期でピークを迎えます。
バラの次にピークを迎えるのが、水辺の広場近くにある菖蒲。ただし、ここの菖蒲田は規模が小さく、遊歩道もないので、間近で菖蒲の写真を撮れるようなスポットではありません。
ただ早咲きのアジサイと一緒に見られることができ、水辺の広場は小さな滝もあって情緒ある風情が楽しめるので、6月前半に行ったならぜひ散策してほしいエリア。
遅咲きのアジサイが咲くころになると、ハーブ園でラベンダーが楽しめるようになります。こちらも規模が大きいわけではないですが、東フロントのバラを楽しめるエリアに近いので、ついでに散策すると楽しいスポットです。
他には秋になるとイチョウやメタセコイアの紅葉、春先には梅が楽しめるようにはなっていますが、やはりなんといっても相模原北公園の見ごろは初夏です!
相模原北公園の主な施設
昔、相模原北公園内には「よしの」という食事ができる喫茶店があったのですが、現在は橋本駅近くの店舗のみ営業していて、公園内には飲食施設はなくなっています。相模原北公園にはピクニック広場があるので、ランチするならどこかで買ってきてピクニックがいいですね。
ピクニック広場には子供用の複合遊具があります。すべり台つきのもので、ブランコや鉄棒といったものはありません。でもそんなに混雑していないので、子供たちは結構快適に遊んでいるようでした。
実は公園内にある喜多総合体育館の中には、幼児体育室というものがあり遊具が置いてあるのですが、2021年6月時点ではコロナの影響で使用することができなくなっています。
体育館の隣には、屋外の北公園スポーツ広場があり、体育館とも含めて試合が至る所で開催されています。そう言うと週末はかなり混雑していそうなイメージですが、実は無料の駐車場がかなり広く、相模原北公園自体がアナベルのピーク時でもそんなに混雑していません。
相模原北公園は、言わばアジサイの穴場スポットといったところ。道中もあじさい通りという、道脇に植わったカラフルなアジサイを見ながら車を走らせることもできます。
入場無料、駐車場無料で混雑なしの相模原北公園は、週末の晴天時でもわりと快適に過ごすことができますよ!