忍者修業をしてみたい、と思ったことはありませんか?
以前にHoliday Talkでも紹介させてもらいましたが、観光の一つとして忍者修業体験ができるスポットは、都内でも既に数多くあります。
三重県名張市にある「赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)」でも忍者修業体験ができるのですが、他の忍者修業体験とは一味違います。
伊賀忍者が実際に修業をしていた山で修業ができ、かつ滝行も体験できるのです!
夏は滝行をするにも最適で、忍者修業でも水ぐも修行ができる期間ですので、いつか行きたいと思っている方はぜひ夏に行っていただきたいです。
今回は風光明媚な景観を楽しみながら、日本人ならではの体験ができる赤目四十八滝の魅力を紹介させていただきます!
山の中で忍者修業できる「忍者の森」
赤目四十八滝のふもとには、忍者修業ができる「忍者の森」があります。
忍者の森の一番の魅力は、天候が良ければ森の中・屋外で修業体験ができることです。
かつて伊賀流忍者の多くが修業した地で、同じような景色に囲まれて修業できるのはとても貴重。
自分の好きな色の忍者衣装を身にまとって、木に隠れながら手裏剣を投げてみたり、横に張られた綱の上を身をふせながら移動してみたりと、屋外ならではの忍者体験ができます。
ただ、5歳から参加できるようになっているので、手裏剣など難しいことは難しいのですが、全体的にはそんなに困難でキツイ修業はありません。
時にはスラックラインのようなアスレチック要素も多く、楽しく修業をすることができるようになっています。
赤目四十八滝ならではの忍者修業は、6月から9月までの夏季限定で開催される水ぐも忍者修業体験。
水辺の景観が美しい四十八滝ならではの忍者修業で、水ぐもという浮き輪のような下駄を履いて、川の上に張られた綱をつたって歩いて行くという修業です。
出典:忍者の森公式サイト
水ぐもは本当に難しいのですが、失敗したら川に落ちて濡れるだけですので、楽しく騒いで修業できます。
忍者衣装も子供用も用意されており、暗っぽい色だけでなく女性用にピンクなども用意されているので、写真撮影をしながら進めていくことができますよ。
最後には忍者文字で書かれた「伊賀赤目流免許皆伝」をもらうことができます。
小さな巻物みたいになっていて、忍者感があります!
忍者の森での忍者修業体験料は、忍者衣装と赤目四十八滝入山料込みで大人一人3000円です。
人気のアトラクションなので、忍者の森の公式サイトから予約してから行ってくださいね。
一生に一度は滝行をしたい人の為の「滝行」体験
赤目四十八滝は滝参りのスポットで、昔から山岳信仰の聖地でとても神聖な場所です。
四十八滝とありますが本当に四十八というわけではなく、数が多いことを四十八と表現しており、また四十八という数字が縁起が良いためにつけられています。
AKBグループも48という数字を使ってかなりの成功をしていますので、本当に縁起がいいということは立証済みですね。
その四十八滝では、一般人でも滝巡りをしながら滝行ができるエコツアーが開催されています。
いくつかある滝の中で「大日滝」という、滝行以外の観光客がまず訪れることのない滝で行われます。
そのため変なヤジや見物客もなく、心を無にすれば滝と一緒に景観と一体化できる環境です。
そこまで行く道中が、道なき道の上り坂ですので結構キツイです。夏だと暑さもあるので、行く道中のキツさも含めての修業だと思ってくださいね。
到着したら1人用のポップアップテントの中で白装束に着替えます。水着の上から着るので、下に水着を着て行くと楽かもしれません。
着替えを済ませて心の準備ができた人から入水です。
四十八滝の滝行はエコツアーの一つなので、どこかのお寺と関係しているというわけでもなく、本人が望まなければ数秒で終わっても構いません。
例えば写真撮影を頼んだとして、その間も耐えられないくらいの水圧で息が苦しくなりますし、水が冷たくて凍えます。決して無理はしないでくださいね。
滝行の場所は神聖な場所なので、あまり興味半分ではしゃいでやるのはおすすめしませんが、滝行をやってみたいという方は、風光明媚な景色の中に入り込むことができるので赤目四十八滝はおすすめです。
帰りは髪の毛が濡れたまま下山するので、道行く人から「滝行やったんだね」と声をかけられることもありますよ。
基本的には6月から10月までなのですが、10月あたりは水がかなり冷たくなるので行こうと思っている人は夏をおすすめします。
また天候にも気を付けるようにしてくださいね。当日に天気が良くても、前日に大雨で増水していたら危険です。
歩く時もぬかるんでいると滑りやすいので、できるだけ天候の安定している時期がいいと思います。
赤目四十八滝の滝行エコツアーは渓谷入山料・天然温泉入浴券・傷害保険・税金込みで、ネットから事前決済すれば3800円です。
滝行のエコツアー申し込みは赤目四十八滝の公式サイトからできます。
赤目四十八滝への公共交通機関でのアクセス
赤目四十八滝へは近鉄大阪線「赤目口駅」から三交バスに乗って「赤目四十八滝」停留所まで10分です。
関西からはアクセスが良いのですが、名古屋からだと伊賀神戸駅、名張駅で乗り換えが必要となります。
バスの本数が少ないので、帰りの時間などをチェックする必要があります。
バスを利用して行こうとすると日帰りプランは不可能なのですが、赤目口駅からタクシーを使うなら名古屋からはもちろん、東京からでも日帰りで行けます。
朝早く出る必要はありますが、午前に忍者体験、午後に滝行をしてから温泉に入っても日帰りで往復可能です。
せっかく伊賀近くに行くなら伊賀牛を食べて欲しい!
東京からでも日帰りで行けなくもないですよという話をしたところではありますが、せっかく伊賀まで行くなら、「幻の牛」と呼ばれる伊賀牛を食べて帰って欲しいところ。
伊賀牛は、筆者が知る限りでは三重県エリアでしか出回っていません。
肉が柔らかくて脂は甘く、食べた途端に笑みがこぼれるブランド牛です。食べた後もしばらく余韻に浸れるほど美味しいです。
四十八滝には伊賀牛の牛汁が販売されているのですが、おすすめの食べ方は焼肉です。とろけるような脂の甘味を感じることができますよ。
赤目四十八滝の入口にある「対泉閣」 や、 香落渓温泉の 「青蓮寺レークホテル」などで食べられます。
赤目四十八滝は紅葉の景勝地としても有名です。滝行はできませんが、通常だと11月に紅葉ライトアップもあるので、紅葉の時期に行って泊まっていくのもいいのではないでしょうか。
特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオの生息地でもある「赤目四十八滝」。
パワースポットとしても有名なところですので、自然のエネルギーを存分にもらってリフレッシュして帰ってくることができますよ。
Holiday Talkでは海外からの旅行客向けに日本文化体験を紹介していましたが、また日本の方向けにも侍や忍者といった日本文化体験ができるスポットを紹介したいと思っています!