名古屋港は大きく、水族館のあるガーデンふ頭とレゴランド・メイカーズピアのある金城ふ頭という大きな2つの観光スポットがあります。そのちょうど真ん中位に、名古屋港ワイルドフラワーガーデンブルーボネットという観光スポットが2002年にオープンしました。
どの観光スポットにも車でアクセス可能なのですが、実は土日に運航している水上バスを使うと、社会見学しながら観光気分を盛り上げることができますよ!
名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネットについて
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ブルーボネットは植物園というよりも、海辺と自然な風景が楽しめる庭園です。中部電力が新名古屋火力発電所の一部を整備してできた施設。なので、発電機の温排水を利用して土壌を温め、花を咲かせているところもあるんですよ。
一番の見どころであり、シンボリックなガーデンは奥にある「ワイルドフラワーの里」。ただし、花が咲いている4月中旬から5月中旬頃か、コスモスが咲く頃以外は、花が咲いていない時期もあります。
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写真は2021年7月撮影のもので、真っ白なガゼボがある周辺は何もない状態となっています。その代わり、夏の朝だとピンク、白、黄色のスイレンが咲いている光景を楽しめますよ。花の開花状況は、ブルーボネットの公式Instagramで確認してみてくださいね!
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もちろんそれ以外にもジャパニーズスモールワールドという里山風景を小さく立体化したコーナーもあったり、球状の噴水のようなオブジェがあるファミリーガーデンなど、歩くごとに景色が変わります。
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そしてブルーボネットならではの景色が海が見えるシーサイドガーデンエリア。大きなリースのようなフラワーアーチと鐘の向こうに海が広がっている景色が、一番のフォトスポットになっています。
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その下にはキッズガーデンというエリアがあり、海を見ながら小さな子供が芝すべりをしたり、造花でちょっとした花植え体験をしたりできますよ。
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センターハウスの近くには、発電所の放水口があるのもブルーボネットならではの光景です。
ブルーボネットの基本情報
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ブルーボネットは3月から12月25日までの開園です。12月26日から2月末までは休園となります。それ以外にも、月曜日(祝日の場合は翌日)、イベント開催日など休みの時があるので、出かける前はブルーボネットの公式サイトでチェックしてくださいね。
入園料は小学生からかかります。中学生まで、もしくは65歳以上は200円、大人は300円です。朝の開園は9時半からとやや早めなのですが、通常は17時、12月は16時に閉園という早めのクローズなので、こちらも注意が必要です。
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そんなに大きなところではないので、見学所要時間は1時間ほど。ただ体験講座や音楽イベントなど週末はイベントも多く、カフェもあるので、ゆっくり時間をかけて楽しむこともできますよ。
ブルーボネット駐車場はどれだけ停めても無料。水上バスに乗るためにブルーボネットに行くというのもアリなのです!
ブルーボネットから水上バスに乗って金城ふ頭へ!
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水上バスに乗って金城ふ頭やガーデンふ頭へ行けることも、ブルーボネットの魅力の一つ。なんといっても貨物量・貿易額で日本一の貿易港である名古屋港の社会見学ができちゃうというのが大きなポイント。
なぜ名古屋港が日本一なのかというと、それはトヨタ自動車の完成車輛輸出が多いからです。なので船からはズラッと車が並ぶ圧巻の光景が見られます。
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水上バスはブルーボネットから金城ふ頭へ乗る区間が一番おすすめ。理由は名港トリトンを間近で見ることができ、飛島村(とびしまむら)の火力発電所も船から見ることができるからです。
飛島村は日本一リッチな村だとメディアで特集されることもあるところ。日本一の貿易額を誇る名古屋港の一部でもある飛島村の財政はかなり潤っており、村の中学生はカリフォルニア研修ができたり、100歳になったら100万円贈呈されたりという制度があったりするんですよ。(※条件があります)
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ブルーボネットから水上バスでガーデンふ頭にも行けるんですが、実は水上バスは土日祝日のみの運行で、本数も一日2本程度。車をブルーボネットに駐車している人は、ガーデンふ頭への滞在時間がすごく短くなってしまうのです。
ガーデンふ頭といえば、シャチがいる水族館やら、シートレインランドという遊園地やら、散策するところも多いので、滞在時間が短すぎるのはちょっともったいないところ。
電車やバスで帰れないこともないのですが、乗り継いで1時間くらいかかります。車でない人はいいかもしれないですね。水上バスの時刻表はクルーズ名古屋公式サイトから確認できます。
ブルーボネットから金城ふ頭まで水上バスの料金と所要時間
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ブルーボネットから金城ふ頭までは片道、中学生以上の大人で600円です。往復割引はありません。所要時間は30分です。往復で1,200円というと安くはないように感じますが、船内では観光案内の放送もあり、社会見学も兼ねた船旅気分を味わえますよ。
ブルーボネットの駐車場は無料ですし、その分が相殺できてると思えば、海や船が好きという人は乗る価値ありだと思います。
筆者が乗った船は行きも帰りも2階建てで、1階は室内になっていてエアコンがきいていました。船に酔いやすいタイプなのですが、天候が良かったからなのか、ランチ後に酔い止めを飲まなくても酔いませんでした。
レゴランド・メイカーズピアのある金城ふ頭
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金城ふ頭の船乗り場からメイカーズピアまでは7分ほど歩きます。メキシコ大通という名前の直射日光がさんさんと降り注ぐ道路を少し歩くので、真夏は少し遠く感じるかもしれません。ちなみに全くメキシコらしさのない道路です。
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メイカーズピアはモノづくり体験パークで、手作り体験に興味のない人でも、ゴハンを食べてフォトスポット巡りをするだけでも充分に楽しめるところ。メイカーズピアでは至る所でSNS映えを狙ったフォトスポットが点在しています。
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室内でも「anela」というフラワーアレンジメントショップでは、花と一緒に撮影ができるフォトスポットを無料提供しています。店舗に人がいないので、好きに使ってもいいという思い切りのいいお店。
メイカーズピア自体がオープンしてから何年も経ち、そこまで混雑することもないので、2021年時点ではどこもゆったり快適に過ごせる印象です。
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レゴランドのすぐ近くということもあり、子供が遊べるスポットも充実しています。すべり台や、室内のキッズスペース(MPラウンジ)以外にも、道にケンケンパができるように丸が描いてあったり、わっかで遊べるシャボン玉が置いてあったりしますよ。
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ベビールームもとても充実していて、キッズスペースが混雑していたら、こちらの方が2歳くらいの子には空いていて広々遊べるしいいかも。全体的に混雑の少ないメイカーズピアですが、キッズスペースのあるラウンジはそこそこ人も多いです。
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水上バスで帰る予定の人はレゴランドに入るのは難しいですが、入口まで行ってぜひ巨大レゴアートをみていってくださいね。