実は流しそうめん体験もできる北鎌倉駅周辺のおすすめスポット

JR北鎌倉駅は観光のメッカ鎌倉駅の一つお隣り、駅には改札以外に何もないようなとても小さな駅。

鎌倉駅ほどの賑わいはありませんが、その分情緒に富み、鎌倉の緑や風を感じながら散策ができるおすすめスポットです。

北鎌倉駅から鎌倉駅近くの鶴岡八幡宮に向かう道だけでさえ、とても多くの名刹・古刹があり、北鎌倉駅周辺だけでガイドブック1冊出せるほどの魅力が溢れています。

今回はその中で、北鎌倉に行くならまず絶対に寄って欲しいスポットを紹介したいと思います。

北鎌倉へ行くときはいっぱい歩くので、女性の方はヒールがない動きやすい靴で行ってくださいね。

車で移動する場合にもどこかに停めて移動しなければいけなかったり、境内は山の中を歩いて行くスタイルが多いですよ。

円覚寺

円覚寺

北鎌倉駅から近い順に紹介して行きたいと思います。駅から出てすぐ目の前にあるのが「円覚寺」です。北条時宗が中国から僧を招いて開山されました。

荘厳男性的な雰囲気のお寺です。

夏目漱石の「」で描かれた山門や、お釈迦様の歯が祀られている「舎利殿」、関東で一番大きな「洪鐘(おおがね)」、心の形を模った「妙香池」などが見どころです。

舎利殿洪鐘国宝妙香池国の名勝に指定されています。

奥に深く階段も急で、奥まで行って帰ってくるのに1時間の見学所要時間を見ておいた方がいいです。

紅葉の時期がとても色鮮やかになるので、階段の手前だけでも見に行ってみてくださいね。

北鎌倉古民家ミュージアム

北鎌倉古民家ミュージアム

円覚寺の道を鎌倉方面に2分ほど行くと古民家ミュージアムに着きます。

築100年以上経った味のある古民家では面白い催し物が随時開催されています。

一番のおすすめは例年2月から4月初めまで開催される「つるし雛」のイベントです。

木造の古い建物の天井から、降り注ぐように飾られる色とりどりの吊るし雛は圧巻。

北鎌倉古民家ミュージアムつるし雛

豪華なお雛様や和傘も飾られ、部屋中に春の到来の雰囲気が醸し出されています。

2階建てですがこじんまりとしているので、人がいなければ30分、見物客が多ければ45分くらいの見学所要時間を見た方がいいと思います。

筆者は2月の朝一で行ったので他に人もおらず、貸切状態で堪能できました。

写真が好きな人はぜひ行って欲しいイベントです。

東慶寺

北鎌倉の菖蒲

東慶寺は北鎌倉駅から歩いて3分。円覚寺とは駅に向かって反対側にあるお寺です。良縁のパワースポットでもあります。

江戸時代には「縁切り寺」「かけこみ寺」としてたくさんの女性達を救ってきたお寺です。

夫との離婚を望む女性が東慶寺に駆け込み、東慶寺で2-3年修業をすると離婚できるという「縁切寺法」により、例えば家庭内暴力に苦しむような女性達が救われてきた過去があります。

それにより新しいご縁に結び付くということで、今は良縁のパワースポットとしてご利益があるとのことです。

縁切り寺」という名前を聞くとデートに向いていないのではないかと心配になるかもしれませんが、安心してくださいね。

修業の場として有名だった東慶寺では、写経茶道挿し花といった体験ができるのも魅力です。

2020年7月時点では開催されていませんが、お寺体験では珍しい「香道」という香木の嗅ぎ分け体験もやっていますよ。

東慶寺は藁ぶき屋根の門などから見られるように、わびさびの風情が感じられるまさに古刹の中の古刹。

実は北鎌倉では唯一ミシュラン・グリーンガイドで三ツ星を獲得したことがある唯一のお寺なのです。

鎌倉方面ではあと一つ、竹林が美しい「報告時」が三ツ星を獲得していますよ。

境内では花が愛でられ、早春のから始まり初夏のアジサイ菖蒲など美しく咲きほころびます。

東慶寺では黄菖蒲も咲き、イワガラミイワタバコなど小さくて可憐な花も咲くので、写真家たちにも人気です。

見学所要時間はお寺体験などがなければ30分ほどで見られます。

明月院(あじさい寺)

北鎌倉駅から歩いて10分ほどのところにある明月院は、北鎌倉へ行ったなら絶対に行って欲しいおすすめスポット。

別名「あじさい寺」と呼ばれ、「明月院ブルー」と言われる青系の涼やかなアジサイが境内を染め上げます。

明月院はあじさい以外も年中花の絶えないお寺で「花の寺」とも呼ばれ、季節ごとに風景が変わるのが楽しめの一つでもあります。

どの時季に行っても美しい明月院ですが、特におすすめの時期はしだれ桜花菖蒲紅葉の時期です。

しだれ桜は総門から参道を通って山門に行くまでが見事で、桜色の枝が道を囲み、参拝客を優しく迎え入れてくれます。

ソメイヨシノよりも少し遅れて咲くので、ソメイヨシノが満開になったタイミングでいくとちょうどいいと思います。

「明月院」リーフレットより

花菖蒲モミジは通常は公開されていない「本堂後庭園」にあり、見ごろの時期を迎えると10日から14日ほど公開されるようになっています。

花菖蒲アジサイと一緒に観られるのが嬉しいですね。

「明月院」リーフレットより

紅葉の時期は、明月院最大の写真スポット「悟りの窓」から、奥に紅葉を見せながら撮るのが人気ですよ。

境内にはかわいらしいウサギの像がいくつもあり、花に溢れた雰囲気も合わせてとても女性らしさを感じるお寺です。

実は境内では本物のウサギを飼っているんですよ。リスを見かける人もいるので、時間がある限りのんびり過ごしてもらいたい場所です。

明月院は山の中にあるお寺なので、竹林などもあってとても緑が豊かな分、坂もそれなりにあります。

見学所要時間は通常なら20分ですが、本堂後庭園が公開されているような人が多い時期は40分くらい見ておいた方がいいと思います。

建長寺

建長寺は北鎌倉駅から鎌倉方面へ歩いて20分、バスで5分のところにあります。

北鎌倉で一番広い「大古刹」建長寺では、一直線に並んでいる総門山門仏殿法堂方丈国の重要文化財で、国内で最も古い梵鐘国宝に指定されています。

実は「けんちん汁」発祥の寺と言われていて、建長寺を開山した中国からの禅僧が野菜の皮なども無駄にしないようにと考案した精進料理なんだそう。

建長寺汁」がなまって、なまって「けんちん汁」になっていったんですね。

建長寺のけんちん汁を食べてみたいと思ったら、門前にある「点心庵」で食べることができ、建長寺直伝のけんちん汁メニューがありますよ。

見どころがとても多い建長寺ですが、特に鎌倉最古の樹齢700年以上と言われる「ビャクシン」と、国の名勝に指定されている「方丈庭園建長寺庭園」、12体の天狗像が見守る「半僧坊」は見ておいた方がいいかと思います。

半僧坊の奥からは「天園ハイキングコース鎌倉アルプス)」に繋がっており、「勝上嶽展望台」や鎌倉のパワースポットの一つ「十王岩」などへ行くことができます。

ルートはいくつかあって、明月院や紅葉の美しい「覚園寺」、岩庭のある「瑞泉寺」などへ行くルートなどが選べます。

見学所要時間は40分ほどですが、半僧坊より奥へ行く場合には好きなだけ時間をかけられます。

北鎌倉駅周辺のおすすめカフェ・グルメスポット

タケルクインディチ

窯焼きナポリピザ手打ちパスタといったイタリア料理が楽しめる完全予約制のお店。東慶寺の門前にあります。

古民家の落ち着いた雰囲気の中で、地産地消の新鮮な食材にこだわった名店です。

ミシュランガイド横浜・川崎・湘南2015特別版」にも掲載されており、色とりどりの鎌倉野菜を使った料理が目にも楽しい絶品ばかりです。

 
 
 
 
 
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完全予約制のわりにはそんなに高くなく、予約をしてゆったり食べることができるというのも北鎌倉のスタイルに合っています。

予約はとてもとりづらいので、タケルクインディチに行きたい人はタケルクインディチに行くために北鎌倉へ行くという目的に変えた方がいいかもしれないですね。

カフェメシプーチ

カフェメシプーチ

北鎌倉では珍しい犬と一緒に入ることができるカフェです。北鎌倉駅からは歩いて4分です。

北鎌倉という立地から期待をさせすぎているのか、食べログの評価があまりよくなかったのですが、人の評価はあくまで参考。いい意味で期待を裏切ってもらえました。

店内はとても清潔感があり、ランチの選択肢は多くないものの、ランチもスイーツも美味しいです。

ランチの種類は店の名前が入っているプーチプレートと和風オムライス、それからチキンカレーや豆カレーなどのカレーが数種類。

一番人気鎌倉野菜がたっぷり盛られたプーチプレートです。白身魚のバター醤油ソースがかなり美味しく、もっと食べたいと思えたほど。

プーチプレート

朝は9時から11時までモーニングもやっていますよ。

茶屋かど

茶屋かど流しそうめん

茶屋かどは北鎌倉駅から鎌倉方面へ歩いて10分のところにあるおそば屋さんです。

通常3月末から10月末には、茶屋かどのお庭で流しそうめんが食べられます!

流しそうめんは時間無制限の食べ放題で、1380円でした。(2017年時点)

茶屋かどは不定休なのですが、電話をしてもつながらないことが多いため、とりあえず行ってみて、入れそうだったら利用するというノリで行ってもらえればと思います。

筆者は海外からの留学生を茶屋かどに案内したことがあるのですが、箸が使いこなせるようになったという自信になるし、絵的にも友達に自慢できると喜んでいました。

そうめんは食べる人のタイミングに合わせて流してもらえるので、満腹になる手前でストップをかけた方がいいですよ。鎌倉には他にも食べるものがいっぱいありますので。

流しそうめんの場所は屋外ですが、屋根がついているので日差しで暑いということはあまり感じられません。

茶屋かど

コロナ対策が気になるという方は、2020年でなくても2021年以降に行ってみてくださいね。

茶屋かど流しそうめん看板

北鎌倉・鎌倉は鎌倉幕府があった背景から時の権力者が多く、自分の菩提寺を建てて弔うためにお寺がとても多く点在しています。

鎌倉エリアは大体どのお寺に入っても風情が感じられ、庭園を楽しむことができるようになっていますよ。

明月院の橋

今回紹介できなかった北鎌倉の寺社、お店については、またHoliday Talkで紹介して行きたいと思っています!

鎌倉関連の記事は以下でも紹介していますので、よかったらあわせて読んでみてくださいね。

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