2019年3月、埼玉県飯能市にオープンしたムーミンバレーパークは、国内初となるムーミンが主役のテーマパーク。
実はムーミンの母国フィンランド以外では初めてとなるムーミンテーマパークなんですよ。
そして何より、近年メディアで何かと話題となっている埼玉県屈指のテーマパークとして注目を集めているところです。
今回は2019年にオープンしたムーミンバレーパークと、2018年末に先にオープンしたメッツァビレッジがある「metsa(メッツァ)」について紹介していきます!
ムーミンバレーパークってどんなところ?
ムーミンバレーパークはムーミンの舞台となるフィンランドの森に似た、森と湖の景色を活かしてつくられたレジャー施設です。「metsa」はフィンランド語で「森」を意味しています。
施設内ではムーミンの物語に入り込めるようなアトラクションが体験できます。
ディズニーランドのような遊園地っぽい乗り物はありませんが、自然溢れる地形を活かしたジップラインや、大きなツリーハウスでできたアスレチックなど、楽しい遊具で溢れていますよ。
メッツァは写真映えするフォトスポットがたくさんあるところなので、子供連れだけでなく大人だけで行っても充分に楽しめるところです!
車なら都心からもアクセスがいいのですが、駅から近くない分そんなに混雑してないところも魅力の一つ。
新しくてキレイなのに行列に悩まされない、関東圏でも穴場のテーマパークなんです!
ムーミンバレーパーク、入場料だけで行けるスポット
ムーミンバレーパークは入園チケット(大人2500円)と1デーパス(大人4200円)の2種類あります。
入園料だけで2500円は高いと思われるかもしれませんが、園内はアトラクション以外にも楽しめるところが多いので、乳幼児を連れて行くのだったら入園チケットのみでいいと思います。
ムーミンバレーパークは再入場可なので、メッツァビレッジでゴハンを食べてから戻ってくることもできますよ。
行くことが確実なら前売りチケットがお得になります。公式サイトでは当日にチケットを買うことはできないので注意してくださいね。
ヘムレンさんの遊園地
ヘムレンさんの遊園地は、ムーミンバレーパークの奥にある「おさびし山エリア」にあります。
ツリーハウスや木と木の間にかけられた吊り橋など、かわいいものづくしでできた遊具広場です。
ツリーハウスの下には、自分たちで漕いで回る自走式のメリーゴーラウンドがあるんですよ。
自転車みたいになっていて、並んでいる子が増えたらスタッフさんが声掛けして交代するシステムです。
筆者はツリーハウス好きで色々なツリーハウスを見てきましたが、この規模のツリーハウスはなかなかお目にかかれないので、やはり入園料を払ってでも見る価値はあると思います。
ちなみにヘムレンさんの遊園地の奥には「スナフキンのテント」があるのですが、こちらはテントがあるだけなのでスキップしてもいいかなと思います。
KOKEMUSU(コケムス)
コケムスはムーミン谷エリアの奥にある室内展示施設です。
KOKEMUSUは「体感」という意味のフィンランド語。ワークショップや体感展示など、天気を気にせず長時間遊ぶことができるエリアです。
コケムスは3階建てとなっていて、1階がカフェテリアと売店がメイン、2階がムーミン筆者であるトーベ・ヤンソンを中心とした展示、ワークショップ、カフェ、3階が動きに合わせて映像が動くなどの体感展示コーナーがあります。
2階のワークショップは時期により体験内容が変わり、ムーミンのスノードームやランタン、ぬいぐるみなどが作れますよ。
コケムス一番の見どころはムーミン谷の巨大ジオラマで、2階から3階の吹き抜けに作られたムーミンの世界が見事です。
ムーミン屋敷はある一定の時間になると中が見えるようになっていて、ドールハウスの細かさに見入ってしまいますよ。
2階のトーベ・ヤンソン展示スペースは基本的に写真撮影NGなのですが、3階は逆にキャラクター達がメインの写真スポットとなっています。
展示の中を歩くと、床に映し出された魚の映像が動いたりとインタラクティブな展示になっていて、なかなか楽しいエリアです。
ムーミンがポップに描かれているところもあって、思わずたくさん写真を撮ってしまいますよ。
コケムス分で入館料の元は取れるんじゃないかと思います。
コケムスにはキッズスペースもあるのですが、2020年夏時点ではコロナ対策で使えないようになっています。
ムーミン屋敷
ムーミン一家が住んでいる青い壁の円筒型のムーミン屋敷は、2階と3階は有料または1デーパスが必要なのですが、1階と地下1階は入園料だけでも入ることができるようになっています。
小さな女の子なら、貸し切りにしておままごとをしたくなるようなお家ですよ。
夏季限定・ニョロニョロの雷スプラッシュ
ムーミンバレーパークとメッツァビレッジでは8月末までアンブレラスカイを実施しています。
ムーミンバレーパークのアンブレラスカイは透明の傘を使っているので、地面が傘の色に映し出されてカラフルになっているのもかわいらしいんです。
ムーミンバレーパーク・アンブレラスカイの最後は「ニョロニョロの雷スプラッシュ」があり、ミストが雨のように降り注いできますよ。
夏でも涼しい北欧のテーマパークでありながら、日本の中でも気温が高い方の埼玉県ですから、この企画は本当に涼しくてありがたいです。
雷スプラッシュは常時されているわけではなく、大体15分おきに稼働しているようです。
涼を求めているお子さん連れは、雷スプラッシュ手前にあるニョロニョロの噴水スポットでちょっとした水遊びができますよ。
高さはありませんが不規則に水が噴き出すので、びしょ濡れになって遊んでいる子もいます。
エンマの劇場
ムーミン谷エリアには、ムーミンのキャラクター達のショーが観られるオープン型の劇場「エンマの劇場」があります。1日3回、30分ほどショーが開かれます。
思ったよりムーミントロールとリトルミイが大きいことに驚かされますが、生身の人間が演じてるのですから仕方ないですよね。
真夏でもぬいぐるみや長袖を着てキャラクターを演じる姿に頭が下がります。
エンマの劇場周辺にはテイクアウトの軽食店などがあったり、小川にかかった橋の周りに花が咲いていたり、のんびりできるスポットですよ。
フォトスポットが園内に点在!
メッツァは北欧をイメージした写真映えするフォトスポットが多くあります。
特にムーミンバレーパークでは、宮沢湖の自然に映えるムーミンワールドの建物がとてもかわいらしいです。
ムーミンバレーパーク入口
ムーミンバレーパーク入口には、本のゲートがあります。ムーミンなどの型に切り取られて中が覗けるようになっているので、そこから人が覗いて写真を撮るのが人気です。
水浴び小屋
入口付近にある「水浴び小屋」は、宮沢湖の大自然にとても映える写真スポットです。桟橋を渡って中を覗いてみることができます。
ムーミンの物語の中では、水遊び小屋はムーミンパパのお手製なんですよ。
灯台
ムーミンバレーパークの奥にある灯台は、宮沢湖に面していて、メッツァビレッジからも見ることができます。
灯台は物語ではムーミン一家が移住した場所。中を覗いてみることもできますよ。
ムーミンバレーパーク、1デーパスで人気のアトラクション
ムーミンバレーパークの1デーパスは、休日だと午前中に売り切れてしまいます。
ただディズニーランドなどと比べると空いてはいますが、アトラクションが多いわけではないので人が集中し、休日だと全部のアトラクションを回るのは難しいと思います。
平日なら1デーパスを使って色々アトラクションを試すのにはよさそうです。
有料アトラクションの中で、大人でも人気なのが「飛行おにのジップラインアドベンチャー」。
宮沢湖の上を往復400メートル滑走できる、大満足の爽快アトラクションです。
その他1デーパスでは、シアター系のリトルミイのプレイスポットや海のオーケストラ号など、ムーミンの世界に浸れる有料アトラクションが楽しめますよ。
エンマの劇場の裏には写真スタジオMuikku foto (ムイック フォト)があり、ムーミンなどのキャラクター達と一緒に撮影をすることもできます。
QRコードのデジタルデータで受け取れるのと、ペットも一緒に写真を撮ってもOKなのが嬉しいですね!
入園無料が嬉しいメッツァビレッジ
ムーミンバレーパークに入らなくても、実はメッツァビレッジだけでも充分に楽しめます。
夏にはフォトジェニックなアンブレラスカイも見られますし、秋は紅葉が楽しめるので、犬を連れての散策にも最適です。
アンブレラスカイは虹をイメージしていて、メッツァビレッジからムーミンバレーパークにかけて寒色系から暖色系になるので、雰囲気がかなり変わりますよ。
ムーミンバレーパークも犬を連れて行ってもいいのですが、基本的に建物の中には入れないのでご注意くださいね。
宮沢湖を眺められるノルディックスクエアでは、ベンチに座りながらのんびりくつろぐことができます。
またカヌー体験もでき、1時間大人2000円でムーミンバレーパークの近くまで行くことができます。
カヌーレンタルをやっている「ソグベルク」というカヌー工房では、カヌーを作ることもできちゃうんですよ!当然、料金は10万円以上しちゃいますが。
子供に大人気なのがムーミンバレーパーク入口近くにあるPANZA宮沢湖の「ファンモック」。
子供たちのはしゃぐ声がムーミンバレーパークの中でも響くほど、メッツァの中で一番人気のスポットです。
網でできたトランポリンが宮沢湖の木々に張り巡らされ、網の上を飛んだり跳ねたり歩いたり寝転がったり、好きなように動いて過ごします。
夏はミストも稼働しています!
基本的には3歳からですが、幼児スペースもあり首の座った子から利用することができるんですよ。
料金など詳しくはPANZA宮沢湖の公式サイトで確認してみてくださいね。
メッツァの駐車場は平日なら無料!
メッツァは平日なら駐車場無料です。ということはメッツァビレッジを散策するだけなら、無料で利用できてしまうんです!
土日祝日は1時間500円、最大でも1500円となりますが、メッツァビレッジ内で税込み5000円以上飲食や買い物をした場合には駐車場が無料になります。
ムーミンバレーパークでのチケットや飲食などは、含まれないので注意してくださいね。
メッツァビレッジはレシートをとっておくと、レジなどでまとめて合算してもらって駐車場サービスが受けられますよ。
入口付近のマーケット棟「Market Hall」では1階に埼玉県のお土産、2階に北欧グッズが買えるコーナーがあるので、お世話になっている人へのプレゼントを買っていくのもありですね。
隣にはレストラン棟「Viking Hall」もあり、北欧メニューのビュッフェレストラン「LAGOM」などがありますよ。
メッツァに行ったら寄りたい周辺スポット
メッツァは営業時間が結構短いです。開業時間は朝10時からで、ムーミンバレーパークの終了時間は平日17時、土日祝日は18時までとなっており、メッツァビレッジが閉まるのはその1時間後。
せっかく飯能まで来たのなら、飯能観光してから帰ってくださいね!
宮沢湖温泉・喜楽里別邸(きらりべってい)
メッツァビレッジに隣接する日帰り温泉施設です。
展望露天風呂はもちろん、寝ころび湯や男女兼用で利用できるブルガマ温熱房 サウナや岩盤浴もあります。
平日18時以降だと、岩盤浴など利用しないシンプルコースが910円で利用できます。
遊んで汗ばんだ体を洗い流したり、紅葉狩りで冷えた体を温めたりするには最適のロケーションです。
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園
ムーミンバレーパークに来たら、ぜひ帰りにはトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園に寄っていきたいところ。
メッツァから車で17分ほどで行けるところなので、セットとしてスケジュールを組んでくださいね。
特にトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森では、日没からライトアップがあるので、ムーミンバレーパークで遊んだ後に行くのがちょうどいいです。
子どもの森公園という名前ですが公園内には遊具はなく、森の中にメルヘンな建物とせせらぎがいくつもある童話の中の世界が広がっていて、特にライトアップはデートに最適ですよ。
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森については、以下の記事を読んでみてくださいね。
埼玉県飯能市にある「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」は、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンが描く童話の世界をイメージした公園です。 子どもの森公園といっても遊具があるわけではなく、子供の時に夢見た童話の世界を再現した世界が広がっ[…]
ムーミンバレーパークオフィシャルホテル「マロウドイン飯能」
もし埼玉県外から飯能までわざわざ来た人なら、泊りのプランがおすすめです。
ムーミンバレーパークオフィシャルホテルである「マロウドイン飯能」は、観光庁が実施している「Go To トラベル」事業の登録ホテルですので、東京都以外に在住の方はキャンペーンの利用ができます。
JR八高線・西武池袋線「東飯能駅」から歩いて5分ですし、メッツァへは車で8分の距離にあります。
温泉施設などのないビジネスホテルではありますが、温泉はメッツァの隣で入れますし、 スタッフも丁寧で感じがよく、コンビニやデニーズも近くて便利です。
通常の部屋より割高にはなりますが、ムーミンスペシャルルームも用意されているので、旅の記念に泊まってみると思い出に残りそうですね。
GOTOトラベル給付金を希望している人は、旅行会社・旅行サイトを利用するようにとのことです。
飯能市は入間市や所沢市とも近いので、翌日にそちらの方に観光して帰っていくことをおすすめします。この辺り、埼玉でもオシャレで面白いエリアになっているんですよ。
埼玉県内の観光スポットについては、また改めてHoliday Talkで紹介させてもらいますね。
ムーミンバレーパークに行く人は、行く前にムーミンの復習をしてからお出かけくださいね。
「ムーミン谷のなかまたち」第一話はムーミンパパがパジャマを着て寝ていたのに、お客さんが来たらパジャマは失礼だと、パパが全裸になって迎えに行くという衝撃のシーンから始まりますよ!