サンセット絶景ポイントの宝庫とも言える三浦半島。その中でも一度は見ておきたい夕陽の名所が、神奈川県横須賀市秋谷(あきや)にある「立石公園」。
「東海道五十三次」で有名な安藤広重も、この秋谷の風景を浮世絵に描くほど昔から景勝地として知られているところ。今回はそんな立石公園がどんなところか紹介したいと思います。
映画「君の名は。」に出てくる長野県・立石公園とは違いますので、注意してくださいね!
絶景と釣りが人気の立石公園
立石公園は大体どの時間帯でも駐車場が混んでいて、車を停めるのに少し待たなくてはいけないくらい、いつも賑わっています。
その人気の理由は「絶景」と「磯釣り」。夕陽の絶景地として有名で、特に日が沈んだ直後がオススメ。目に見えるシルエット全てが神がかっていて、別世界に吸い込まれていきそうな雰囲気に満ち溢れます。
海岸や公園の名前にもなっている立石は、海の守り神のようにどっしり鎮座していて、その少し奥には絶景に華を添えるように松が立つ「梵天の鼻」と呼ばれる岩場があります。
もちろん昼間でも絵画のような美しさを目の当たりにすることができますよ。特に冬の晴れた日は、その奥に雪を被った富士山が見えることも多いんです!
海と岩、そして富士山に松のある岩場という、日本らしいアイテムがギュッと集まった、とっても贅沢なスポットなのです。
ちなみに「梵天の鼻」という名称ですが、同じく三浦半島の景勝地である「黒崎の鼻」や葉山の「小磯の鼻」も鼻という呼び方をされていますが、小さな岬を鼻と呼ぶみたいですね。
この梵天の鼻が釣りスポットとして人気で、岩場なので魚が隠れやすく、かつ潮の流れもいいので釣れる魚の種類が多いとのこと。通年でクロダイも釣れるそう。
風光明媚な景色の中で釣り糸を垂らしてヒットを待つのも、自分が景色の一部にとけこんだかのようで楽しいですよね。磯遊びもできるので子供連れで来るひともいますよ。
磯遊びだけでも、歩く時はかかとのある滑りにくいサンダルもしくはマリンシューズで行くことをおすすめします!
少し南側に行くと砂浜もあり、海水浴ができますよ。でも近くにはシャワー施設がなく、秋谷海岸にあるビーチハウスでシャワー利用ができるのかな?といった感じです。
駐車場も入場料も無料!
立石公園の駐車場は日中、大体いつも混んでいて、空きを待つような状態です。
それもそのはず。この素晴らしいロケーションにも関わらず、立石公園は入場料も駐車場代も不要という太っ腹な公園!
横須賀の秋谷といえば、観光地として人気の葉山のお隣り。海岸沿いの駐車場はかなり高いのに、立石公園駐車場は夏でも無料なんです。しかも24時間。
その代わりといってはなんですが、夏は朝6時から夜は20時までと時間制限があります。夜通し車内かビーチで過ごして、朝日を見ようというツワモノが結構いたんでしょうか。
常に混雑している駐車場なのですが、実は写真だけ撮影する人はすぐに出ていく人もいるので、数分もすれば駐車できるケースも少なくありません。
せっかく車を停めたなら、数分でいいので少し散策もしてみてくださいね。公園は岩場以外にも散策できるように遊歩道があって、12月から2月には水仙も咲いて爽やかですよ。
三浦半島の冬の風物詩の一つでもある水仙の景色は、海とのコラボでより引き立ちます。
どちらかといえば男性的な荒々しい立石の風景に、女性的なスイセンの柔らかさが入り混じることで、また違う景色を楽しむことができるんです。
秋谷立石公園おすすめ周辺スポット
駐車場が混雑している背景の一つに、近くにとても人気の高いレストランが2つあるということも含まれます。
一つがビーカープリンでもお馴染み「マーロウ秋谷本店」。もう一つが映画「陽だまりの彼女」などロケ地にもなっている「Restaurant Don(レストランドン)」。
レストランドンなんて、ほぼ立石公園の一部なんじゃないかと思うほどのオーシャンフロント。抜群のロケーションを誇っています。レストランの駐車場もあるのですが結構停めにくい……。立石公園の駐車場に停めたくなる気持ちもわかります。
実は立石公園のお向かいに位置するマーロウも駐車場があるのですが、こちらもわりと停めにくいので、立石公園の駐車場を利用しているお客さんも、全体の1割くらいいるのではないのかな?と思えるほど。7割が釣り客、2割が公園利用、1割がレストラン客と見込んでます。
レストランドンもマーロウも、どちらも三浦の野菜や魚介類を使ったクオリティーの高いイタリアンレストラン。
特にマーロウはビーカープリンの知名度もあって全国的に有名なので、行くなら予約していった方がいいですよ。プリン以上に地元食材のメニューがどれも美味しくて、驚くこと間違いなしです!
レストランドン、マーロウについては以下の記事でも紹介しているので、よかったら読んでみてくださいね。
神奈川県横須賀市、三浦半島にある「ソレイユの丘」は南フランスのプロヴァンスをイメージした広大な公園です。 フランス語で太陽という意味のsoleilにちなんで、真夏には太陽のイメージが強いヒマワリがおよそ10万本咲きます。 今回[…]