以下の記事は 2026年3月6日にYahoo!ニュースで紹介された記事のアーカイブ版です。
シーサイドラインと京浜急行が交わる「金沢八景駅」。「金沢八景権現山公園」(以下、「権現山」)は、その駅前とは思えない風情ある萱葺き屋根の建物が特徴。江戸時代に立てられた旧円通寺客殿では、普段着で参加できるお茶会が開催されています。
今回は2025年2月23日、金沢茶道会によるお茶会の様子をご紹介。歴史を感じられる空間のなかで、初心者でも気軽に茶道体験ができるイベントになっています。
| お茶会が行われた金沢八景権現山公園にある旧円通寺客殿について 金沢八景権現山公園は、東照宮と別当寺であった円通寺の境内の跡地に整備されました。円通寺が廃寺となってから、最後の僧侶であった木村氏が客殿を住居として使用。その後も木村家に住み継がれていましたが、2022年に金沢八景権現山公園が開園したと同時に、一般公開されました。 詳しくはこちらをご覧ください。 |

茶道といえば作法を知らないと笑われてしまうかもしれない…と、筆者のような初心者にはなかなか敷居の高いイメージがあります。でも権現山の茶会では、茶道に興味があれば子供から大人まで茶道初心者でも参加できる気軽なお茶会なのです。

今回の亭主は、お茶の世界を通して一人の女性の半生が描かれている映画で、茶会シーンを監修をされた経験もある、表千家教授の片岡陽子さん。
お部屋の飾りやお菓子にはなにかしら繋がりがあり、四季を感じさせるもの。今回はひな祭り前ということもあり、桃の節句に合わせた内容となっていました。

こちらは天然の色彩が美しく、檜扇をイメージさせる“ヒオウギ貝”。春という季節感だけでなく、海に近い権現山のイメージにも合っているところが印象的です。

和菓子は近隣の歴史あるお店で特別に作ってもらったという主菓子「ひな祭り」。男雛と女雛が対になっており、食べずにずっと愛でていたくなるかわいらしさです。
写真撮影のためケースを外していますが、茶会当日は個包装でいただきました。

今回とても感慨深かったのは、片岡さんが持参して飾られていたこちらの瓢花入。生前にこちらの建物を所有されいてた、備前焼の作家であった木村隆男さんの作品なのです。
片岡さんによると、こちらが公園になる前は山裾に登り窯があり、この建物には備前焼の作品がズラッと並んでいたのだとか。風情のある建物が駅のホームからも見えていました。

徳川家康を祀る神社である「東照宮」の別当寺であった円通寺。その時代を彷彿とさせる徳川家の三つ葉葵の家紋と、木村隆男さんの作品が共存している空間にいると、なんだか昔から現代までが繋がったかのように感じます。

「温故知新と言いますが、茶の湯は昔と今を、人と人の心を結ぶことができます。そこが好きで続けてきました。次の世代に伝えていきたいです」と片岡さんは語ります。
茶道になじみ深い方もそうでない方も、横浜にお住いの方であれば一度は歴史散策もかねて訪れてほしいところです。

権現山は階段を上れば、木々の間から平潟湾を見ることも。昔の景観とはだいぶ変わってはいますが、その昔に徳川家康が気に入ったという景色に思いを馳せてみるのもいいのでは。

権現山のお茶会は、金沢茶道会だけでなく近隣の高校・大学とも連携して開催していく予定。事前予約制で先着順となります。料金は内容により異なりますが、今回は1,000円でした。

また権現山ではお茶会以外の季節イベントも開催されています。今後のスケジュールは公式サイトでご確認を。
金沢八景権現山公園
公式サイト:金沢八景権現山公園
住所:横浜市金沢区瀬戸20-3
電話番号:045-370-7535
アクセス:京浜急行またはシーサイドライン「金沢八景」駅よりすぐ
公式インスタグラム:kanazawahakkei_gongenyama_park