横須賀の衣笠近くにある「横須賀しょうぶ園」では、春には藤の花、初夏にはハナショウブが咲きそろいます。特に園名にもなっているハナショウブは412品種、14万株という規模。全国屈指規模のハナショウブ園なんです!
およそ7,000㎡に広がる菖蒲園
雰囲気のある水車小屋の風景が似合う、横須賀市阿部倉にある「横須賀しょうぶ園」。大楠山の麓に位置するこのエリアでは、里山風景に映える鮮やかなハナショウブの群れが広がります。
しょうぶ園では、5月下旬から7月上旬にかけて江戸系、肥後系、伊勢系、米国系のハナショウブが見られます。早咲きのものもあるので、初夏はどの時期に行っても大体何か咲いているといった状態です。
ハナショウブにはそれぞれ雅趣に富んだ名前が付けられており、遊歩道から木札に書かれた花の名前を見ながら歩を進めていくのが一興。
5月下旬時点ではまだピークから遠いと言えど、見物客が少ない中で菖蒲田をのんびり歩いて写真を撮ることができますよ。記事内のしょうぶ写真は2021年5月23日に撮影した写真を掲載しています。
ハナショウブの周りには何匹ものモンシロチョウが飛び交い、まるでショウブの開花をお祝いしているかの様子。
横須賀しょうぶ園では、基本的に種類ごとに分類されてハナショウブが見られますが、数種類混ざって咲いているエリアも。
通常なら、6月には花しょうぶまつりといって、菅笠をかぶった伝統的な衣装で風流に花殻を摘むシーンや琴の演奏があったりするのですが、2021年は中止に。
6月はアジサイも咲きだすので、写真愛好家の方たちには特に人気のシーズンとなります。
11種250本ある藤も見どころ
横須賀しょうぶ園は大体4月下旬から5月上旬に藤が見ごろとなります。”藤色”をした花のピーク後に白藤が見ごろとなり、それが終わった頃には早咲きの藤が見られるようになりますよ。藤の写真は2021年4月中旬に撮影しています。
同じ関東にある「あしかがフラワーパーク」とか見てしまうと規模が小さく見えてしまいますが、横須賀しょうぶ園のふじ苑もふじトンネルやふじ棚などあって、里山に咲く藤を見ている雰囲気が魅力です。
藤の開花に合わせて「ふじまつり」が開催されるのですが(2021年は中止)、イベントをやっている時期の週末は大抵混雑しているので注意してくださいね。
横須賀しょうぶ園の所要時間
横須賀しょうぶ園は展望台などアップダウンがあるので、写真を撮りながらゆっくり周ってちょうど1時間くらい。大体1.5kmくらいになるかと思います。
駐車場に停めた時間を気にしながらも、のんびり過ごすことができますよ。
子供から大人まで楽しめるスポット
小さな子供からシニアまで幅広い年齢層の人が訪れており、横須賀という土地柄か外国人の方もチラホラ。
デートというよりかはファミリーが多いですね。インスタ映えを狙う女性や本格的な機材を持ったカメラマンも見かけます。
実はあのドラマのロケ地にもなっていました!
松重豊さんの食べっぷりが人気のTV東京ドラマ「孤独のグルメ」。実は「孤独のグルメ2020大晦日スペシャル」で2020年大晦日に横須賀しょうぶ園が生でロケ地に使われていたのです。しかも花火の打ち上げ場所として!
2020年の深夜には、生中継で閉園後の横須賀しょうぶ園に花火が打ち上げられていたんですよ。
ドラマとは別にして、実は横須賀しょうぶ園では冬に花火を打ち上げる年もあるのです。2020年は2月中旬の土曜日に打ち上げられていましたよ。
横須賀しょうぶ園の入場料金
2021年はしょうぶ園に限らず全体的に花の開花が少し早そうなので、7月になって入園料が無料となる時期にはもしかしたら見られる菖蒲は数少ない可能性もあるかもしれませんね。
ちなみに横須賀しょうぶ園は4月から6月まで大人320円ですが、それ以外は入園無料となっていますよ。
しょうぶ園とは言っても一年中何らかの花が楽しめるようにはなっていて、冬はスイセンや梅、藤の前にはシャクナゲ、ハナショウブの後にはアジサイ、ヒガンバナ、紅葉などなど、ハナショウブほどの規模ではありませんが、ちょっと散策して写真でも撮るのにはちょうどいい感じです。
横須賀しょうぶ園の駐車場料金
横須賀しょうぶ園の駐車場料金も時期によって変わります。ピークの4~6月は普通車で1時間320円、それ以外は30分100円です。
実は7月~3月は最大料金が設定されていて、当日最大600円となっているので、大楠山(おおぐすやま)へのハイキングを楽しむのもいいですね。
料金などの最新情報は、横須賀しょうぶ園の公式サイトでチェックしてみて下さいね。お出かけの直前にもチェックすることをおすすめします!
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