歴史と伝統のある街、品川
品川といえば一般的にビジネス街というイメージが強いですが、江戸時代には東海道五十三次の第一宿であり、「東海道の玄関口」として栄え、賑わいのあった街です。
建築物など当時の名残はあまり残ってはいませんが、北品川エリアでは毎年9月に「しながわ宿場まつり」として花魁道中などが行われる伝統の残るエリアです。
今でもかなりの賑わいを見せていますが、駅周辺に老舗百貨店や家電量販店などはなく、渋谷エリアなどに比べると年齢層の高い人が歩いているのが目立ちます。
品川駅に人が集まる背景
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品川駅の利用客数は2017年度で1日約76万人です。
徳島県全体の人口が大体そのくらいなので、おびただしい数の人が品川駅を行ったり来たりしていることがイメージできると思います。
朝のピーク時には1時間あたり7千人が乗り換えをしているといいます。
抜群のアクセスを誇る駅
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品川駅は日本の鉄道史上、最も古い駅の一つです。明治時代に横浜と結ぶ鉄道が通った時に開業しました。
その後、品川駅周辺はそんなに栄えることなくわりと地味なビジネス街のスタイルを保持していましたが、新幹線が停まるようになってから劇的な変化を遂げました。
今では巨大ターミナル駅として新幹線の主要駅となり、国際線利用者の人気空港となった羽田空港からの客を京急で運び、JR東海の東海道線やJR東日本の各線を結ぶ、東京でも重要な駅として発展しています。
大手企業本社が品川に集中
品川駅に人が集まる理由はアクセスの良さだけではなく、世界で活躍する大企業の本社が点在しています。
最も有名なのはソニーです。
かつて品川の御殿山エリアに広い「ソニー村」を築いていたソニーは、港南口に場所を変えて「ソニーシティ」と呼ばれる高層ビルを本社としています。
移転しても品川にこだわる理由は、出張や海外からの来客が多い会社ならではの選択からだと窺えます。
他にも日本マイクロソフト、ニコン、大塚ホールディングス、日立金属、NTTグループ系の大企業が品川駅に本社を構えています。
大手ホテルが大きく貢献
また出張者には嬉しい大手ホテルが品川駅に多くあるところも利便性を高めています。
プリンスホテルやマリオットホテル、ストリングスホテルが品川駅近くにあり、海外からのゲストを宿泊させるのに失礼にならないレベルのホテルが揃っています。
特にプリンスホテルは宿泊以外でもビジネス利用でよく活用されており、ホールで大人数を集客するセミナーや展示会をするのにもアクセスの利便性でとても便利です。
品川プリンスホテルはビジネスとして品川駅に貢献しているだけでなく、映画館や水族館、ボーリング場といったエンターテイメントのスポットも充実していて、品川駅の若者集客に貢献しています。
こうした背景で品川駅には人が集まり、活気のある東京の玄関口として賑わうようになりました。
品川駅構内・周辺で行っておきたい観光スポット
品川駅は新幹線の乗り継ぎで寄るけれども、そんなに長居せずに楽しみたいという人に駅構内・周辺の観光スポットを紹介します。
コンコースを上から眺めることができるカフェ
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品川駅の特徴は高輪口と港南口を繋ぐ大きなコンコースです。
改札を出てから高輪口から港南口に行くには、このコンコースを通っていくしかありません。
周辺に企業が多い品川駅は特に朝になると人の多さはピークになり、高輪口から港南口まで人の川ができます。
誰が決めたわけでもないのですが、中央の大きな流れは高輪口から港南口へ向かう人用、その両端に港南口から高輪口へ向かう人の流れが毎朝できているのです。
なので途中からその川を横切ろうとすると流されそうになります。
外国人観光客からはこの光景が面白いと人気で、写真を撮っていく人も多いです。
この通勤風景を上から眺めることができるのが、品川駅構内にあるスターバックスとブルーボトルコーヒーです。
地方から来た人であれば、これが大都会で働く通勤スタイルなのかと観察するのも面白いでしょうし、同じような大都会で働く人なら、みんなが仕事へ向かうこの時間にゆっくりコーヒーを楽しめるという優越感に浸るのもいいのではないでしょうか。
これから品川駅が大きく変わり、自由通路が増えていく予定です。
そうするとこの通勤風景もだいぶ変わってくるかもしれないので、今しか見れない貴重な光景かもしれません。
東京で選りすぐりのお土産が集まる「エキュート」
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「エキュート」は東京で人気の和菓子から洋菓子、新幹線で食べられるお弁当まで素晴らしい品ぞろえです。
ただ品川駅に寄っただけの人でも、ここでオシャレなお土産を買って帰れば家族や友人から喜ばれること間違いなしです。
高級料亭の「うかい亭」に行かなくても買える「アトリエうかい」のクッキー缶などは女性にとても人気です。
お弁当も東京では有名な「たいめんけん」や「賛否両論」、「なだ万」、「つばめグリル」などの料理がお弁当で食べることができます。
販売しているものは突然変わることもありますのでご注意ください。
品川駅はどう変わっていくのか?
2027年にはリニアの始発駅となる品川駅。
リニア開業に合わせて京急が地平化したり、新駅の「高輪ゲートウェイ駅」と合わせた国際ビジネス交流拠点としての準備を進めたりしており、20年前に抱いていた「未来都市」のイメージが実現化されようとしています。
江戸時代に東海道五十三次の第一宿・品川宿として栄えた品川は、令和の今、日本・東京のゲートウェイとして大きく栄えようとしています。
新駅「高輪ゲートウェイ駅」についても、またサイトで紹介したいと思います。