カナダへ初めて行くという人におすすめなのが、近代都市の魅力もありながら大自然の美しさと絶景を存分に楽しむことができるバンクーバー(Vancouver)です。
バンクーバーは「花の都」と呼ばれるビクトリアや、マイクロソフトやアマゾンといった大企業が本社を置くシアトルにも日帰りで行くことができ、長期滞在にもおすすめです。
バンクーバーには魅力的な観光スポットが山ほどあるのですが、まず外してほしくない人気の観光スポットを5つ紹介したいと思います!
1.Stanley Park(スタンレーパーク)
スタンレー公園はバンクーバー市ダウンタウンの西側にある、広大で自然豊かな景観地です。
公園自体が海に囲まれ、大きな湖も2つあるので、カヤックやSUPのできるビーチや海を眺めながら泳げる屋外の温水プールなど充実しており、子どもも大人も楽しめます。
スタンレーパークの大きな魅力は、風光明媚な景観と野生動物が生息する湖。
島自体は象の横顔のような形をしているのですが、その目にあたる丸い湖はビーバー湖(Beaver Lake)といい、野生のビーバーが生息しています。
パーク内にはバンクーバー水族館(Vancouver Aquarium)やローズガーデン(Rose Garden)、ミニチュアトレイン(Miniature train)などもあり、行くとしたら一日使って周りたいところ。
バラの見ごろは6月から10月にかけてですが、春や秋にはそれぞれ旬の花が咲きます。桜の木もあるのでお花見スポットでもあります。
パーク内を走るミニチュア鉄道は基本的に子ども向けですが、もちろん大人だけで乗る人も少なくないです。
針葉樹の森の中を約15分、汽車で走り抜けるのは爽快。10月になるとハロウィン仕様になり、ゴーストトレインに変身します。
ハロウィン以外にもクリスマスにはイルミネーションの中を走り抜けたり、イースター仕様になったりするので、小さな子供連れの方はぜひ行ってみてくださいね。
スタンレーパークには写真スポットがいくつかあり、有名なのが公園内にあるいくつかの展望スポットとトーテムポール、あとはGirl in Wetsuitと呼ばれる像です。
トーテムポールはカナダ先住民の方々が造られたもので、 ブロックトンポイント(Brockton Point)と呼ばれるところにあります。
場所でいうと象の鼻先にあたる岬で、灯台もある展望エリアとなっています。
Girl in Wetsuitは限りなく人魚像に近い少女像です。デンマークの人魚像によく似ているので、とりあえず見かけたら写真を撮っておくといいと思います。
パーク内は広いので、レンタサイクルしていくと便利です。パークに入る手前で借りていかれることをおすすめします。
Teahouse in Stanley Park
スタンレーパークにはレストランがいくつかありますが、「Teahouse in Stanley Park」はかなり雰囲気よく食事ができるレストランです。
レストランからは海が見渡せるようになっており、天気のいい夏にはテラス席で食べるのが最高です。
Teahouseという名前ですが、お店は海鮮料理を得意としたレストラン。おすすめはカナダを誇る食材のサーモンとロブスターです。
場所で言うと象の耳側、Third Beachの近くになります。
2.グランビル・アイランド(Granville Island)
カナダのお土産を買っていくなら一番おすすめなのが「グランビル・アイランド」。アーティステッィクなエリアとしても有名な観光スポットです。
ダウンタウンからバスで行ったり、水上バスで海の上から景色を眺めながら行くのも爽やかです。
見どころはいっぱいあるのですが、一番人気なのが「パブリックマーケット(Public Market)」。
グランビル・アイランドの名物は「ポットパイ(pot pie)」なのですが、パブリックマーケット内の「アラモード(A La Mode)」というお店で買えます。
ロブスターを食べたければ、「マリタイム・マーケット(Maritime Market)」にある「ザロブスターマン(The Lobster man)」に行ってみてください。
蟹や貝などが生きたままの鮮度の良い状態で売られており、ロブスターはすぐに食べられるようにボイルしてもらえます。
女性へのお土産を探すなら、「クリークハウス(Creekhouse)」にある「 グランビル・アイランドソープギャラリー(Granville Island Soap Gallery)」がいいと思います。
お店には甘そうなお菓子やケーキをソープに模った、手作りのオーガニック石けんがズラリ。
カナダらしいメープルシロップを使った石けんもありますよ。買わなくても見に行くだけで価値のあるお店です!
子ども連れなら、ぜひ「キッズマーケット(The Kids Market)」内にある「アドベンチャーゾーン(Adventure Zone)」に行ってみてくださいね。
子どもが目を輝かせるような、カラフルで大きなジャングルジムやすべり台などがあり、雨の日でもうれしい室内公園のようになっているのでとても便利です。
「カートライトストリート(Cartwright Street)」には「グランビル・アイランドビール醸造所(Granville Island Brewing Co.)」というバンクーバー地ビールの醸造所があります。
1日に数回ビールティスティングツアーも開催されているので、ビール好きな人は行ってみては?くれぐれも飲み過ぎには注意してくださいね。
グランビル・アイランドは基本的に室内なので、雨が降った時でも楽しめます。
晴れていたらスタンレーパーク、雨だったらグランビル・アイランドと予定を立ててみるのもおすすめです。
3.ビクトリア(Victoria)観光
「花の都」と呼ばれるビクトリアへは水上飛行機で行かれるのがおすすめです。
水上飛行機は基本的には飛行機なのですが、水の上では船として活躍してくれるおもしろくて便利な乗り物なのです。
ビクトリアでのおすすめ観光スポットは、花の甘い香りが漂う「ブッチャート・ガーデン(The Butchart Gardens)」。
ビクトリアはカナダの中でも比較的温暖なので四季折々の花が愛でられ、ブッチャートガーデンはまさにビクトリアが花の都と呼ばれている所以でもあります。
名前の由来はセメント会社の社長夫人であったブッチャートさんが、石灰石採掘場跡に庭園を造ったことから来ています。
ブッチャートガーデン内にはメインとなるサンクン庭園(Sunken Garden)、バラのアーチが美しいローズ庭園(Rose Garden)、絵画のような美しさを誇るイタリアン庭園(Italian Garden)、ヤシやバナナの木に似合う花々が美しい地中海庭園(Mediterranean Garden)、そして日本人も感動する美しさの日本庭園(Japanese Garden)があります。
日本庭園は、秋の紅葉時期が特に色鮮やかになり見事です。
またクリスマスシーズンになるとスケートリンクがオープンし、イルミネーションもあってまた違った雰囲気になります。
夏の時期に行かれるなら、イタリアンガーデンが期間限定でやっているジェラートが美味しいと評判なので試してみてくださいね。
夏はバラのピークなので、世界中のバラが集められたローズガーデンが最も美しい時期です。
4.クイーン・エリザベス公園(Queen Elizabeth Park)
1940年にエリザベス女王がバンクーバーに訪れたのを記念して造られたクイーン・エリザベス公園は、ダウンタウン南にあります。
エリザベス女王公園はスタンレーパークと並んでバンクーバー二大公園の一つ。
バンクーバー市内では一番高いところに位置しているので、地元民からは「リトルマウンテン(Little mountain)」という愛称がつけられており、丘からバンクーバーのパノラマ絶景を一望できるスポットも。
公園内には100羽以上の鳥が放し飼いになっている熱帯植物の温室などもあり、 自然美を湛えながらも洗練された雰囲気のある公園です。
桜の時期にはとてもカラフルなイルミネーションイベントがあり、日本とは違う桜の愛で方がカナダらしいです。
5.キャピラノ吊り橋(Capilano Suspension Bridge)
キャピラノサスペンションブリッジは、ノースバンクーバーに位置する人気の観光スポットです。
ダウンタウンからは無料のシャトルバスが出ているのでとてもアクセスが良く、橋からは雄大な自然が広がる絶景が見られます。
高さ70メートルで高いというだけでも怖いのですが、人が歩く度に揺れる振動もなかなかのスリルもの。
吊り橋付近には「クリフウォーク(Cliff Walk)」と呼ばれる遊歩道もあり、こちらは高さ90m。クリフウォークもかなりスリルが楽しめます。
他にも、「ツリートップ・アドベンチャー(Treetops Adventure)」という大きな木々にかけられた小さな吊り橋を渡るスポットもあります。
こちらは高さ30m。吊り橋とクリフウォークの後なら、ゆったりと森林浴をしながら散歩できるところです。
冬の時期にはイルミネーションが森林を鮮やかに彩るので、サンタの住む森に迷い込んだような神秘的な空間を歩いている感じです。
バンクーバー新グルメ:「JAPADOG」
バンクーバーでは新しいご当地メニューの候補に、日本人が運営する和風ホットドッグのお店「JAPADOG」が名乗りを挙げています。
現地でもかなりの人気で、2005年にオープンして間もなく「Best of Vancouver」を3年連続受賞するほど。
ホットドッグの上にテリヤキソース、マヨネーズをかけたものや、海老の天ぷらがホットドッグになったものなど、楽しくて美味しいメニューが勢ぞろい。
ポテトもバター醤油や七味ガーリックなど、ポテトに合って和テイストの良さが活きるものが揃っています。
バンクーバーを中心に屋台を出していて、店舗はロブソンストリートにあります。店舗では屋台にはないメニューも出しています。
JAPADOGが日本に逆輸入される時には、カナダテイストのサーモンフライやスモークサーモン、ロブスターロールを醤油味とかで出して欲しいですね。
JAPADOGにはデザートメニューもあって、昔なつかしい揚げパンに バニラ、マンゴー、ストロベリー、黒ごま、抹茶アイスのどれかを、こぼれそうなほど挟んでくれるメニューもありますよ。
店舗はバンクーバー展望台(Vancouver Lookout)や、ノスタルジックな街並みが残るバンクーバー発祥の地であるギャスタウン(Gastown)に近いので、行かれる際に寄ってみてはいかがでしょうか?
ギャスタウン(ガスタウン)を少しでも奥に進むと治安の悪いエリアに行くので、この辺りはまず夜にはいかないようにした方がいいかと思います。
住所 | 530 Robson Street, Vancouver, BC |
公式サイト | http://www.japadog.com/index_jp.html |
今回はバンクーバーに行ったらぜひ行って欲しい観光スポットを5つ紹介させていただきました。
筆者自身がバンクーバーに行ったのはかなり昔のことで、紹介できるような写真もなく、カナダ在住の松井美香さんに写真を提供していただきました。
最近リリースになった美香さんが吹替翻訳を手掛けた作品は、「FREAKS フリークス 能力者たち」。
特殊能力を持つ一家に生まれた少女が、祖父や父と一緒に母を救出しに行くという壮絶なサイエンスフィクション。
スティーブン・スピルバーグのクリエイター発掘リアリティショーでファイナリストに残った2人のデビュー作品として注目された映画です。興味があればぜひ見てみてください。
美香さんからいただいた写真をつかった記事は以下にもあるので、よかったらあわせて読んでみてくださいね。
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