以下の記事は 2025年6月6日にYahoo!ニュースでも紹介された記事です。
2018年、京急「金沢文庫駅」西口から歩いて4~5分のところに開店した「Hamburger &CAFE BAYSIDE BASE(ベイサイドベース)」。肉々しい味わいのパティと中米料理もオーダーできるバラエティ豊かなメニューが特徴。
5才年の離れた実のご兄弟で経営され、日々ハンバーガーの研究に力を注ぎ続けています。今回は、オープンしてから7年の年月を振り返ったお話をお伺いしてきました。

開店直後くらいから、BAYSIDE BASEハンバーガーのファンとなった筆者。「いつかこのお店を自分の記事で紹介したい!」と思っていた念願が叶いました。とはいえ利用するのはいつも忙しいお昼時。特に今回お話を伺った、弟の慎二さんとは向き合ってお話しするのは、ほぼ初めてです。

訪問したのは平日のお昼過ぎ。既に午前中のハンバーガーは売り切れ状態。今回は予約していたような状態だったので、ラストワンをオーダーさせてもらいました。
BAYSIDE BASEはオーナーがお兄さんの石田隆さん、料理長が弟の石田慎二さんの二人体制。特に話し合っていたわけではないのですが、2人とも飲食の職業に就いていて、ある時にお兄さんの隆さんから弟の慎二さんに「一緒にお店をやってみないか?」と声をかけ、それから数年後にBAYSIDE BASEが誕生となります。

お二人は生まれも育ちも横須賀市。お店がある横浜市金沢区は、遠足で金沢動物園に訪れたことがある思い出の場所。また慎二さんの初めての勤め先も横浜市内であったという縁もあります。横浜市の中でも、横須賀や鎌倉、逗子に隣接した金沢区は、自然も豊かでどこか生まれ育った横須賀と似ているところも。
店名も、横浜の“BAYSIDE”と横須賀“BASE”の両方を合わせた、金沢文庫にあるお店ならではの名前となっています。

定番メニューもはずすことないライナップなのですが、筆者が毎月注目しているのが料理長渾身の「マンスリーバーガー」。
2025年6月はタイの伝統料理であるラープ・ムーをベースとしたエスニカルな「アジアンバーガー」。豚ひき肉(ムー)がハーブやスパイス(ラープ)で調理され、パティの上にのってサンドされます。

マンスリーバーガーは、元々メニューとしてあるものをベースにしてみたり、フルーツを使ってみたり、トレンドを入れてみることで発想を得ているそう。
「和洋中エスニックを問わず、自分が食べてきたものや、作ってきたもので取り組んで、自分がいいなと思うものを“作品”として出している」と慎二さん。
同じようなものが続かないよう、年末に次の年のマンスリーバーガーの予定をある程度立てておいて、仕入れや収穫状況などに合わせて調整しているとのこと。
「教わることがないから自分を追い込むためにもマンスリーバーガーに挑戦しています。自分の成長のためにも難しいことに挑戦していきたい」と作り上げられたマンスリーバーガーは、リピーターを飽きさせないための工夫にもなっています。

6月のアジアンバーガーは、ミントとパクチーがアクセントとなった“夏”を思わせる逸品。一見主張が強そうなラープ・ムーが、BAYSIDE BASEならではのジューシーなお肉とうまくまとまっています。
ラープ・ムー自体がサラダとしても食べられることも多いので、トマトやレタスとも相性よし。「定番化してくれればいいのに」と思うようなメニューでも、敢えてマンスリーメニューにする潔さが魅力のひとつになっています。

BAYSIDE BASEのハンバーガー全体に言えることなのですが、表面がカリっとした食感が心地良いバンズで挟まれているところもポイント。ステーキ感あるパティも一緒にぜひ口いっぱいに頬張って、目を閉じながら味わってほしいです。
筆者の場合は、最後の一口まで一気に食べ終わったら、店を出た後も余韻から抜けられなくなって、すぐまたお店に足を運びたくなります。
マンスリーバーガーに関しては、ほかにもそうなってしまうお客さんもいるようで、「もう一度あのマンスリーバーガーを出して欲しい」というリクエストもあるほど。あまりに多い場合は同じものや似たようなものを考えて出すこともあるのだとか。

BAYSIDE BASEは、牛の赤身100%の塊肉を挽いて作った粗びきのパティが特徴。パティを焼ききらないことで、ミディアムステーキのような味わいが楽しめます。オープン当初はお店独特のハンバーガーに理解されるのに時間がかかったとのこと。
もちろん食べる方の体調や好みもあるのでウェルダンというリクエストも快く応じてはいるのですが、肉に脂身が少なく焼き切ってしまうと硬さを感じるのではと心配になることもあるのだとか。

「ハンバーガーに似て非なるもの。こういうものもあるんだよと知ってもらえたら。ハンバーガーとしては珍しい方だと思うので、まだ試したことがない方は興味があればどうぞ!」と慎二さん。
実はハンバーガー以外のメニューもかなり種類豊富でクオリティー高めなので、焼き切っていないお肉が苦手という方は、ハンバーガー以外のものをオーダーするのも大ありなのです。

タコス・ブリトー・ケサディアなどメキシカンなメニューも得意としていますが、筆者は特にチキンメニューが好きで、ランチにハンバーガーを食べ、サイドメニューをテイクアウトして夜に食べるということもしています。
こちらの「ジャークチキン」は、お酒のおつまみにオーダーされる方も多い、深みあるスパイスの香りと味わいがたまりません。

またもうひとつ、どれだけお腹が満たされてもオーダーしたくなるのがスイーツ。今回オーダーしたのは「チョコバナナミチャンガ」。
ブリトーを揚げた揚げ春巻のようなイメージで、アイスクリームとホイップクリームが添えられています。パリッとしたところが残る温かい皮の食感ととろけるようなバナナの甘み、それに冷たいアイスが絶妙にマッチします。

ハンバーガーもミチャンガも、正直言うとどちらも決して食べやすいものではないのですが、その分食べることに集中できるため、味わいも印象深くなるもの。
お店ではデザートメニューも食べて欲しいので、初めて来店する人はぜひテイクアウトではなく店内でできたてのハンバーガーとサイドメニューを食べてほしいです。

横浜で生まれ育ったというわけではないという石田ご兄弟ですが、オープンして7年もすると地元の人の思い出のお店となってきている様子。ある時は、「最後にお肉が食べたい」という余命いくばくもないと言われていた高齢の女性が、ご家族に連れられ来店したこともありました。
1時間くらいかけてゆっくり食べ、満足して帰られた後、「あれが本当に最後の晩餐になった」と後日に家族からその時の映像を見せてもらったこともあったのだとか。
BAYSIDE BASEのハンバーガーであれば、肉感がしっかりあるのでお肉が食べたいという願望も充分に満たされ、最期を迎えられたのではないでしょうか。

また近隣小学校の学童では、夏休みの思い出作りにとBAYSIDE BASEのハンバーガーを取り寄せて食べるというイベントもしています。そのイベントでお店のハンバーガーを気に入った子供が、家族を連れてお店へ食べにきたこともありました。

週末の夜になると、湘南や三浦エリアへのツーリング帰りに使う人も多いBAYSIDE BASEすが、土地柄ファミリー層も多いエリア。「外食は非日常の時間を共有するものだと思うので、ぜひファミリーで来て欲しいですね」と慎二さん。
子供が好きという慎二さんは、子供たちの「ごちそうさまでした!」と帰っていく笑顔に癒され、励みになることも。

近隣に大学のキャンパスがいくつかある金沢文庫駅という立地も考慮して、今後はご兄弟で飲食業以外でも地域とのコミュニケーションがとれるような新しいことにチャレンジしたいと考えているそう。石田ご兄弟の挑戦はまだまだ続きます。
もちろんそれぞれ人の好みにもよると思うのですが、ハマる人には大ハマりするBAYSIDE BASE。まだ試したことがない人は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
※料金・メニューなどは、取材時の内容となります。
Hamburger & Cafe BAYSIDE BASE
公式サイト:Hamburger & Cafe BAYSIDE BASE
インスタグラム:baysidebase
住所:横浜市金沢区釜利谷東2-16-16高野第3ビル
電話番号:045-349-9495 (テイクアウト注文可能)
営業時間:11:00〜15:00 17:00〜21:00
*土日祝日は通し営業 ※売り切れの場合は閉店
定休日:火曜日
アクセス:京急「金沢文庫駅」西口 徒歩5分ほど