以下の記事は 2025年6月6日にYahoo!ニュースでも紹介された記事です。内容は取材当時のものとなっていますのでご注意ください。
京急と横浜シーサイドライン「金沢八景駅」から歩いて6分ほどのところにある「しおとめぐみ」。2019年8月1日にオープンしたフレンチビストロは、2025年に6周年を迎えます。
実は地元でかなりの評判と人気を誇りながら、オープンしてからあまり多くが語られておらず、未知な部分が残されていたお店。今回は貴重なインタビューで6周年を迎える思いを語ってもらいました。

これまでランチとディナーにお伺いしていて、「これほどの腕前の料理がなぜここで?」「シェフは一体どんな経歴なのか?」と謎が多く、満を持して自ら取材できる機会ができたことは大変ありがたいです。

直近では平日のランチに予約して伺いました。夜には、100種類近いラインナップのワインとバリエーション豊かな料理メニューでじっくり時間をかけてディナーを愉しむことができますが、ランチはワンプレートでお手軽な価格帯なのもうれしいところ。

ランチは3種類から選べるワンプレートランチ、また内容が選べるランチコースがあり、コースデザートも3種類から選べます。
パンは3個までお替わりができ、育ち盛りの学生さんにも満足できる内容。

今回は3人でお伺いして、それぞれ1種類ずつをオーダー。どれもボリュームたっぷりの野菜サラダと、カップスープが添えられます。
思わず目を見張ってしまうほど存在感のある色味のスープは、今が旬であるビーツのポタージュ。ポテトサラダはたらこの塩味で大人な仕上がりになっており、旬のトマトはまるで甘い果実のよう。
スープや総菜、メインの内容は、季節によって食材や仕立ても変わります。

本日の魚料理はサワラのポワレ 冬瓜の冷製ナージュ仕立て。お皿には氷も入っており、目から涼を感じます。リクエストに応じて抜きにもできるパクチー、青唐辛子、ピーナッツが入り、エスニックな仕上がりながら、さっぱり爽やか。

同行した方々がオーダーしたLYB豚のクスクス、鶏ハツと長葱のキッシュも間違いのない逸品なのですが、魚料理は夏を感じられるプレート。キッシュは小さなお子さんにも人気です。

デザートにオーダーしたのは「横須賀ブランド姫様たまごのカスタードプリン」。同行した方の一人は「クレームダンジュ(フレッシュチーズのムース)メロンのラム酒マリネ添え」を。

来店するたび感じるのですが、しおとめぐみはデザートも一流。プリンは濃厚な味わいで、もはや“卵料理”と言っていいほど、優しい黄身の風味で心が和らぐまろやかさを感じられるスイーツです。

今回のインタビューは、別日にお店が休みで仕込みをされているタイミングにお伺いしました。インタビューしたのは、「しおとめぐみ」オーナーシェフの滝澤延行(たきざわのぶゆき)さん。

実は外務省の公邸料理人としてトルコに赴任していた経験のある方。だから数々の料理にエスニック要素が散りばめられていたのかと納得。フランスでもサヴォワの二つ星レストランや、パリのビストロでも修行経験があるとのこと。

フランス料理のシェフはオールマイティに仕事を覚えないといけないのが大変なのだとか。聞くと、パティシエの経験もあるそうです。
こちらのお店は滝澤さんがお一人で料理もスイーツも手掛けており、なぜデザートまで質が高いのかという背景にも頷けます。

「しおとめぐみ」の店名は、調理の技術的な意味が含められた“しお”と、食材を意味する“めぐみ”の組み合わせ。フランス語名である“Sel et Vendange”では、“Vendange”には葡萄の収穫という意味があり、料理とワインという隠喩にもなっています。

枝肉で購入している銘柄豚の料理はこだわりのひとつ。迷ったらぜひ試して欲しいメニューです。
生まれてから幼少期まで育った、爽やかな海辺の風景が身近な横浜の金沢八景エリア。少年の頃よく歩いていた思い出のある見慣れた風景の中に、自分のお店をオープンすることができました。

カウンター席に座ると調理している様子も見ることができます。特にランチ時は女性が多い印象ですが、男女問わずカウンターに夜一人でワインと料理を愉しめる雰囲気もうれしいところ。
地産地消もフランス料理の大切な考え方のひとつ。オープンしてから知る地元の食材との出会いも新鮮だったそう。「今も地元を中心に、新たな食材を探して挑戦している」とのこと。
「横浜の中では自然が豊かな金沢区を、微力ながら盛り上げていきたいですね」と滝澤さん。

店の奥の窓からは見上げると電車が走っていく様子をみることができ、子供に人気です。
ナチュラルで落ち着いた空気が漂う、センスと清潔感のあるお店の内装。実は滝澤さん自らがオープン前に壁を塗られているのです。6年前にオープンする2週間前には、準備で忙しすぎて40度の高熱を出したことも、いまとなっては懐かしい思い出として語られます。
料理だけでなく、お店自体も滝澤さんの作品のひとつになっているのではないでしょうか。

「食材を丁寧に手作りで仕込んでいます。季節に応じてワインや食材も変わるので、ぜひ折々の季節に来て愉しんでいただければ」と滝澤さん。
2025年8月1日からは、6周年を記念してランチ・ディナー時にふるまいワインとしてグラスのスパークリングワインがサービスされます。
数量限定となっているので、初めての方や久しぶりの方もぜひ早めに来店して6周年をお祝いしてみては。
しおとめぐみ
住所:神奈川県横浜市金沢区六浦1-1-13 大嶋ビル1F
アクセス:京浜急行本線・金沢シーサイドライ「金沢八景駅」より歩いて6分ほど
Instagram:seletvendange
営業時間:ランチ11:30〜14:30(L.O.13:30)ディナー18:00〜22:00(L.O.21:00)日・月曜定休
電話番号:045-353-8025「ご予約は営業時間外にお電話で承っております」とのこと
※価格などは2025年7月取材時の内容となります。