写真で巡る三溪園の紅葉|歴史的建造物と銀杏が織りなす秋の記憶

以下の記事は、 2025年11月28日に「横浜市|三溪園 で12/14まで紅葉の遊歩道が開放!自然と古建築の共演が魅せる歴史と色彩の刹那的アート」のタイトルで、Yahoo!ニュースでも紹介された記事です。

2026年に開園120周年を迎える三溪園。横浜の都市部にほど近いエリアでありながら紅葉の名所として名高い三溪園では、2025年12月14日(日)まで紅葉の遊歩道が一般開放されています。

今回は初日である2025年11月21日に訪問。園内では秋色に染め上がりつつある趣き深い風景が広がっていました。

三溪記念館近く

三溪園とは?

横浜の実業家・原三溪(本名 富太郎)氏が造り上げた、国の名勝にも指定されている日本庭園。京都や鎌倉などから集められた17棟の歴史的建造物(うち10棟は重要文化財に指定)が自然豊かで風光明媚な園内に配置されています。

紅葉の遊歩道は期間限定での一般公開

紅葉シーズン限定で一般公開されるのは、重要文化財建造物「聴秋閣」の奥。聴秋閣は中に入ることはできないのですが、少し坂をあがって上から紅葉を愛でられるスポットです。

心地のいい小川のせせらぎを聞きながら、ゆっくり石段を上がっていくのも風情を感じます。

紅葉の木漏れ日に照らされた季節の花から、秋の息吹を感じさせられる瞬間も。歩きながら思わず写真を撮りたくなるシーンに出会える場所なので、ヒールやサンダルではなく、歩きやすくて滑りにくい靴で行かれることをおすすめします。

筆者が訪問した2025年11月21日は、紅葉しているところが増えてきて、場所により見頃を迎えているという感じでした。これから12月に向けて、より色鮮やかに美しく染め上がった景色が楽しめそうです。

旧天瑞寺寿塔覆堂と大銀杏も必見!

遊歩道近くにある重要文化財のひとつ旧天瑞寺寿塔覆堂(きゅうてんずいじじゅとうおおいどう)では、大銀杏が圧巻の存在感を誇っています。ハラハラとこぼれるように落ちていく銀杏の葉は、儚くも美しい季節の光景を刻々と訪れた人の記憶に刻んでいくよう。

その余韻のように静かに落ちた銀杏の葉は、景色の一部として鮮やかに地面を染め上げていました。

こちらの建物は、豊臣秀吉が病気から快復した母の長寿を祈って建てた、生前墓の寿塔を覆っていた建物。原三溪氏が内苑に移築した最初の古建築です。

やがて土に還り、新たな命の循環を静かに見守る存在となる銀杏の葉。この黄金色の輝きは、過ぎ去った季節の記憶をそっと訪れる人に語りかけているような気がしてきます。

臨春閣前の池でもぜひ立ち止まって欲しい

三溪園は大きく内苑と外苑があるのですが、筆者が訪れた日は内苑で紅葉が先に進んでいる印象でした。園内は池や小川が多く、水辺と自然の風景に古建築が映える空間を散策できるところ。

大池付近はもうしばらくすると、より鮮やかな景色が見られそうでした。

特に園のシンボルマークである三重塔と小舟の景観が趣深い大池が有名なのですが、水辺の景色で個人的に気に入っているのが臨春閣前。

臨春閣は、現在の和歌山県に建てられた紀州徳川家の別荘「巌出御殿」と考えられた建物。その後、大阪に移されていたものを原三溪氏が譲り受けています。

晴れていると水面に、空と建物、ほんのり色づいた紅葉が鏡のように映し出され、吸い込まれそうな世界観が広がります。建物から少し離れた隠れ撮影スポットという感じなので、うっかり通り過ぎてしまうところかもしれません。

少し歩を進めて立ち止まるだけで、異なる風景が見られます。足早に通り過ぎて行かれる方も少なくなかったのですが、三溪園を歩く時はあまり前後に予定を入れず、休憩を入れながらゆっくり時間をかけて散策するのがおすすめです。

外苑の旧矢箆原家住宅では吊るし柿が

三重塔がランドマークとなっている外苑では、奥の方にある旧矢箆原家住宅で吊るし柿が軒先にならぶ風景が見られます。工事を控え内部見学はできないのですが、外からは見学可能です。

合掌造りの茅葺屋根から柿が吊るされている光景はなんともいえず風流で、遠く旅をしているような気分になれる瞬間。

取材は午前中に伺ったのですが、外苑側は朝露に塗れた葉がささやくようなせせらぎ音と爽やかに調和していました。平日ではあったものの、出る頃には駐車場が満車になって並んでいたので、公共交通機関で行かれたり、何人かで乗り合ってタクシーで向かわれたりすることも検討してみてもいいかもしれません。

内苑と外苑の分かれ目のような位置にある海岸門では、紅葉のグラデーションが見られました。

紅葉の遊歩道は16時までとなっているので、その点もご注意を。また紅葉にあわせて、猿まわしなどのイベントや期間限定出店もいくつか予定されています。開催日が限定されているものもあるので、お出かけ前にぜひ公式サイトで詳細をご覧になってみてください。

年明けから三溪園フォトコンテスト入賞作品展が予定されている「三溪記念館」近く

紅葉のシーズンだけでなく、春夏秋冬で季節ごとの表情が愛され続けてきた国指定名勝である三溪園。数々の写真家に愛され、これまで撮影されてきた写真は数知れず。2026年1月1日から5月18日までは、三溪園フォトコンテスト入賞作品が三溪記念館で展示されます。

「三溪園カレンダー2026」1,100円(画像提供:三溪園)

また現在は、「三溪園フォトコンテスト」歴代入賞作品から選定された、撮影者の想いが詰まった写真集のようなカレンダーも正門案内所で販売されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

名作揃いのアート作品ともいえるカレンダー。2026年は120周年を迎える年でもあるので、横浜の方には特に記念になるのでは。

三溪園の入場料は紅葉時期でも変わらず大人900円となっており、紅葉の散歩道でも追加料金はかかりません。

こども料金や団体料金などは公式サイトでご確認ください。

※2025年11月21日、取材時の内容となります。

三溪園

公式サイト: 三溪園

住所:神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1

アクセス:公共交通機関では、JR「根岸駅」「桜木町駅」「横浜駅」、みなとみらい線「元町・中華街駅」「横浜駅」からバスが便利です。駐車場やバス路線の詳細は公式HP交通アクセスサイトでご確認ください。

電話番号:045-621-0634

開園時間:9:00~17:00(最終入園 16:30)

休園日:12月26日~31日

Instagram:sankeien_garden

X:Hsankeien

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