待望の実演レポ!みなとみらい「リト@葉っぱ切り絵展」で大勢の熱い視線が見守る中で圧巻の制作【横浜市】

以下の記事は 2025年6月1日にYahoo!ニュースでも紹介された記事のアーカイブです2026年4月25日(土)〜8月2日(日)に開催される展示内容とは異なりますのでご注意ください。

優しい物語感ある葉っぱ切り絵アーティストとして、海外でも絶賛の声が相次ぐ「リト@葉っぱ切り絵」さん(以下、リトさん)。2025年5月、出身地である地元の横浜・みなとみらいでの展覧会「Hello! Leaf Art World in Yokohama」が開催中です。

今回はご本人による実演が会場で予定されるということで、改めて訪問しお話をお伺いしてきました。

過去に病院でADHD(発達障害の一部)と診断されたリトさん。過集中やこだわりの強さという特性を活かすべく、2020年に独学で葉っぱ切り絵制作をスタートさせています。

筆者は前回の取材以来、2回目の訪問。前回の取材で「ぜひこちらの会場クロス・パティオでも実演して欲しい!」とお伝えしたことがありました。「覚えてますか?」とお話したところ、「それでやろうということになったんですよ!」とにこやかに答えてくれました。

もちろん筆者以外にも熱望の声が絶たなかったことと推測はしていますが、こういった親しみやすい対応が自然にできる人柄も、人気が高い理由のひとつとなっているのだと納得します。

こちらはオープン前の様子。実演直前には撮影も難しいほど人であふれていました。

MM21グランモール公園1Fクロス・パティオ前は、実演開始前から大勢の人がリトさんの登場を待っていました。

地元からだけでなく、県外から足を運ぶ人も多々。前回の展覧会にお伺いした際は圧倒的に女性が多い印象でしたが、今回は男性のお客さんもわりといらっしゃいました。ご夫婦で来ていらっしゃるような方も多かったです。

今回の実演は、去年に市内の野毛山動物園でキリンの切り絵を制作して以来。制作累計数が「1,000はいってるんじゃないかな?」というリトさんでも、「緊張しすぎてあまり寝れてなくて、もしかしたら失敗するところも見せちゃうかもしれない」と笑って始まりの挨拶。1人でやる時と人前でやるのとではやはり全然違うものなのだとか。

実演で使用した葉っぱとペン、デザインナイフ。葉っぱは、グリセリンを使用した液で準備した、柔らかさのあるドライリーフで制作しています。

それでも「シーンとしてるとめちゃくちゃ緊張する」からと、質問をうけつけながら制作していくというのはさすが。一般的にはこんな大勢の前で質問に答えるだけで緊張するのですが、その環境プラスあの細かい作業をするというのがなかなか信じがたいところ。

以前に作成したパンダの作品。取材時に筆者も手にもたせていただいたのですが、線と点でつながっている作品を手に持ちながらの撮影は緊張しすぎるため、リトさんの手に持った状態で撮影させていただきました。思っている以上に小さいです。

今回の切り絵は、去年からできるようになったというパンダ。以前はパンダで切り絵をしようとすると白黒の表現が難しく、クマのようになってしまうという悩みがありました。そのうち技術も上がり、できあがった時にかざすことで白を表現できると気づき、レパートリー入りしたのだとか。

かわいらしいいきものの登場が多いリトさんの作品。展覧会内では座ってじっくり見られるスペースもあります。

動物などいきものの切り絵が多いリトさんですが、人間を描くのが苦手だから、シンプルでわかりやすく表現できるウサギなどがよく登場するのだそう。ちなみに筆者はカエルのなんとも言えない表情が愛らしく感じるのですが、取材時にカエルについておたずねすると、実は家で飼っているほどカエルが好きという情報も教えてくれました。

横浜をテーマにした作品のひとつ「葉っぱの小旅行 in チャイナタウン」では、カエルが中華まんを持つ細かな描写も見られます。

昔はスターウォーズやガンダムが好きだったというリト少年。“リト”という名前もゲームで使っていた名前で、かわいらしいキャラクターを描くようになったのは大人になってから。

今回の実演は、こちらとは少し離れた所にも大きなモニターが設置され、こちらに映っている手元の映像をリアルタイムでみることができるようになっていました。

実は大阪・関西万博「住友館」でもコラボをしているリトさん。「情熱大陸」や「徹子の部屋」にも出演するなど、まさにいま話題のアーティストとして活躍めざましい状態ですが、幼少時から自分の才能に気づいていたのか気になるところ。

昔から図工や美術が好きだったのかどうかという質問には、図工は好きだったけれども、美術になって作品に点数をつけられたり、興味がないものを描かなければならないようになったりしてからは好きではなくなったと答えていました。

「消しゴムで消せるから」ということで、葉っぱの下書きには0.05mmの水性ペンを使用。普段は、紙にデザインをスケッチしてから、それに合う葉っぱを選ぶことが多いのだとか。

実はリトさん、下書きは右手、デザインナイフを使うのは左手で行うというのも興味深いところ。小さい頃は左ききだったのを、親から右ききで生活できるよう指導されたこともお話してもらいました。今でもたとえば力が入るような作業は左手を使うのだとか。

リトさんの葉っぱ切り絵は、紙に鉛筆でまねて描こうとするだけでも難しい精巧な作品。それが、リトさんの手にかかるといとも簡単そうにできあがっていきます。

ちなみにリトさんの作品の中で一躍注目をされるようになったきっかけとなったのが、「葉っぱのアクアリウム」。SNSで投稿した時に、突然バズったという大きな手ごたえを感じた作品です。そういう経緯もあって、一番好きな作品でもあるとお話ししてくれました。

「葉っぱのアクアリウム」は今回の展覧会には展示されていませんが、作品集「いつでも君のそばにいる」の表紙になっている作品。書籍は会場内のグッズ売り場でも販売されています。

質疑応答では、お母様“ゆきえ”さんとのコラボの話も。実はリトさんのお母様は、葉っぱに刺繍をするアートをやられており、リトさんから葉っぱを提供したり、拡散のお手伝いをしたりしているのです。ゆきえさんの作品を見たい方は、ぜひ記事最後のインスタグラムリンクからご覧ください。

作業の途中でデザインナイフの刃先を替える場面も。もったいないからと使い続けてしまうと失敗するケースもあるので、切れ味が悪くなったら早めに交換するのがポイントだとか。刃は30度のものを使用。

今後はお母様ともなにかしらのコラボを考えているということなので、それも楽しみなところ。

お母さまにも提供しているというアートの用の葉っぱですが、現在、リトさんが作品で使用する葉っぱはアイビーと珊瑚樹(サンゴジュ)の2種。厚すぎず薄すぎず、葉脈の筋も多すぎず、大きすぎないサイズなど、いろいろ試して辿り着いたのだとか。

今回の実演ではツタの一種である、アイビーの葉を使用しています。

葉っぱは時に表からも見て、確認しながら仕上げていきます。

作業する手を休めることなく、会場から質問があった葉っぱ切り絵をうまく作るコツも紹介。ナイフは力を入れないと葉の下まで切れないこともあるので、繊維を断ち切るべく、上から下に押すように切るのがポイント。

また葉っぱは失敗してもいいように、まとめて用意すると効率が良いとのこと。リトさんの場合は20~30枚ほどまとめてドライリーフにするそうです。

1mmもない細い線で繋がっている部分があるリトさんの作品。作業中にうっかりプチっと切れてしまわぬようにと、葉と手の間に紙を入れて作業する場面も見られました。

やはり実際に今までそれで失敗してきたことも、少なくなかったのだとか。

今回はトークも交えながら、およそ45分で終了。前日のリハーサルでは15分で完了したというから驚きです。もちろん手の込んだものだと、制作に8~10時間ほどかけることも。

前回の取材でもお話していて感じたのは、リトさんがとてもお話上手だということ。発声の仕方がまるで俳優さんのよう。実演も面白いのですがトークも楽しいので、作品きっかけでリトさんという人をもっと世の人に知って欲しいと願います。

ちなみにリトさんは「帽子を被っている方がアーティストっぽくみえるかなと思って」という理由と、「遠くで見た時にも『あ!リトさんだ』ってわかってもらえる、トレードマークとしてすごくいい」という理由で、帽子を被っていることが多め。今回、実演では影になってしまわないよう、珍しく帽子を取っている姿が見られたのも貴重です。

展覧会の会場内ではバラエティー豊かなグッズが販売。こちらは2種デザインで展開されているジグソーパズルのひとつ。(3,300円)

展覧会内には、リトさん作品の書籍やグッズも販売。1ページずつがポストカードになっている「覚えてるよ、君の大切な記念日」などは、ギフトとしても喜ばれそう。手渡しする時にもちょうどいいA4サイズの不織布バッグも、その日から販売開始となっていました。

「覚えてるよ、君の大切な記念日」(1,870円)、「葉っぱ切り絵いきものずかん」(1,650円)、「素敵な空が見えるよ、明日もきっと」(1,760円)、不織布A4お買物バッグ(300円)。*バッグは数量限定

葉っぱ切り絵に挑戦したい人には、筆者も迷わず購入した「葉っぱ切り絵いきものずかん」がおすすめ。ドライリーフ作りの準備方法や道具についての紹介もあり、こんなに手の内を明かしてしまっていいのかと心配したほど。それもリトさんの卓越した切り絵スキルとセンスあってのこと。

横浜をテーマにした三作品と、森永製菓「小枝」とのコラボ作品が展示されているコーナー。

横浜をテーマにした三作品が一度に展示できるのは、「地元ならでは」とリトさん。実演もリトさんから提案したことで、好きなことをさせてもらえるのが地元・横浜での開催の魅力だと言います。

今回実演で制作した作品も会場に追加され、少しずつ展示内容が増えてきているのも面白いところです。

今回の実演で制作された作品。

今後もサイン会などで訪れたいとのことなので、ぜひインスタグラムでチェックしてみてください。インスタグラムには実演時インスタライブのアーカイブも残っていて、ここでは紹介しきれなかったトークも楽しめます。

展覧会は写真撮影やSNSへの投稿もOKとなっています。

海外のファンも多いリトさんの葉っぱ切り絵ですが、日本でも老若男女問わず作品の魅力に引き込まれていく人が後を絶ちません。

葉っぱに物語を吹き込む様子はまるで魔法。旅行客も多いみなとみらいで、たくさんの方が見てより多くの物語が生まれていきますように。

今回は取材にあたり、無料で入館させていただきました。またお忙しい中、取材にお時間いただきこの場をお借りして感謝申し上げます。

リト@葉っぱ切り絵

公式サイト:リト@葉っぱ切り絵

インスタグラム:lito_leafart

ゆきえ@葉っぱ刺繍(リトさんお母様の作品)

インスタグラム:yukie5840

※以下は2026年開催の内容です。

Hello! Leaf Art World in Yokohamaリト@葉っぱ切り絵展 in 横浜みなとみらい
〜3nd Season「その小さな世界、大きな約束」イベントサイト

会場:MM21グランモール公園1Fクロス・パティオ

アクセス:みなとみらい線「みなとみらい」駅中央口から徒歩 5 分 JR 線・市営地下鉄「桜木町」駅から徒歩 10 分

住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい 2-1-1
会期:2026年4月25日(土)〜8月2日(日)
休館日:火曜・水曜(祝日を除く)
入場料・チケットについては、こちらをご覧ください。

クロス・パティオは、グランモール公園で横浜美術館を正面、MARK IS みなとみらいを背にしたら左手の橋を渡り、渡りきったところの階段を下りたところにあります。

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